スウェーデンの日本より緩いコロナ対策、要注目。

 スウェーデンは、日本より緩いコロナ対策を取っている。 
ヨーロッパでは珍しいことだ。 その事情について書かれた記事を2つ読んだ()。
とても面白い記事だった。

 スウェーデンは「都市封鎖はしない」という策を取った。 
スウェーデンでは今もレストランはカフェが通常営業をしていますし、小・中学生は学校に通っています。 ただし、スキーリゾートや大学、高校は基本的に閉鎖されています。
仕事に関しては、スウェーデンはもとよりテレワークが根付いていることもあり、半数以上が政府からの指示はなくても自宅で仕事をしているようです。

タグネルという人が指揮を執っているそうだ。
同氏は1995年にエボラが発生したときにザイールに派遣され、そこでの功績を高く評価されました。2009年の豚インフルエンザの際にはスウェーデン人に集団ワクチン接種を行い、たくさんの人命を救いった経歴を持つ。
タグネル氏の考えでは、新型コロナウイルスなどの新しい伝染病は短期間に終息するとは考え難いので、常識的な対策を国民が日常的に行うこと以外に対策はありません。もちろんその中で感染者や死者は出ますが、人口の57%の人々が抗体を持てば、重篤化しやすい人々も救いやすくなる、ということです。
政府は長期戦になることを覚悟していますが、拡大のペースを抑えることによって、病院に重篤者が殺到する事態を避けようとしています。
現時点では、政府や国民の過半数もこの考え方を支持しているようです。

スウェーデン人の多くが国の方針を支持する理由はもう1つあります。スウェーデン社会では、「自制心」と「責任感」という2つが重要視されており、1人1人が自身に対して、そして社会に対して責任を負うという考え方が浸透しています。なので、政府の打ち出す政策に対しては、「大人の対応」で臨むことが当たり前だとされています。

スウェーデン人は特に自分の権利を主張する傾向が強く、万一他の国のようにロックダウンなどを押し付けられると、自分らしい生活を送る権利が侵害されたと考える人が多いのです。また、政府やメディアが発信する情報も透明性が高く、国民はこうした情報をもとに、自らの責任で行動を決めることに誇りを持っています。政府もこうした国民性を鑑みたうえで、国民の常識に対策を委ねている、と言えます。

スウェーデン人の国民性については、記事2でより体験的に書かれていて、面白いし、理解しやすいので、読んでみて欲しい。
企業においてもトップダウンはなく、ボトムアップが浸透しているのが面白い。
この国民性には驚きだな。 ある意味、羨ましい所がある。

さて、その結果どうなっているかと言うと、

スウェーデンの1日の新規感染者数、死者数


日本とスウェーデンの1日の新規感染者数

スウェーデンは、日本と同じじゃないか、凄いと思われるかもしれないが、スウェーデンの人口は約1000万人で、日本の12分の1。
死者数は、日本の7倍くらいだ。 ざっと、日本の10~50倍悪いという感じかな。
しかし、他のEU国は、日本の100倍以上悪いので、健闘していると言える。

人口が違うとはいえ、感染者数の増え方が日本とスウェーデンで似ているのが興味深い。
今は、増加が止まりつつあるように見えるけど、これからどうなるか。
まあ、増えたら封鎖するんだろう。 感染の専門家なので、そこは信頼出来るんだろう。
感染の専門家が、こうした緩い対策を取っているのが、驚きなんだけどね。
政治家に気兼ねして取っているんではなくて。

日本とスウェーデンの国民性、タイプが違うとはいえ、民度の高さは似ていると言える。
スウェーデンは、国民性の高さで他国より経済を守れているのかな。
医療と経済のいいバランスを取れているのかもしれない。

スウェーデンの今後に注目。

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