『なんでも鑑定団』は、紳助が司会の時、好きでよく見ていた。
今田に司会が変わってから、あまり見なくなっていたのだが。
新聞のテレビ欄に「曜変天目茶碗」が発見か?と書かれていたので、見ようと思っていたのだが、どうせ偽物だろうとも思っていたので、見忘れてしまった。
そしたら、どうやら本物で、
依頼人の曽祖父が戦国武将・三好長慶の子孫から購入したもの。
何だ、由緒あるものじゃないか。
もともと中国で焼かれたという曜変天目茶碗は、現在世界で3点しか確認されておらず、いずれも日本に存在し国宝に指定されている。
これが、その曜変天目茶碗。
少し、品位に欠けるかな。
漆黒の器で内側には星の様にもみえる大小の斑文が散らばり、斑文の周囲は藍や青で、角度によって虹色に光彩が輝き、「器の中に宇宙が見える」とも評される。
妖し気に美しいのもあるが、窯元の中国に残っておらず、日本にしか残っていないのがミステリーだ。
スタジオで披露された鑑定額は2,500万円で、鑑定士・中島誠之助は「『開運!なんでも鑑定団』始まって最大の発見ですね」「12世紀から13世紀、中国の南宋時代に福建省の建窯で焼かれた曜変天目に間違いございません」と断言した、そうだ。
あ~、見逃してしまった。
驚きを生で味わいたかったのに。
ただ、2,500万円は安すぎるね。
そこに、何か曰くがありそうだ。