福島登山から帰ってきたら、三浦九段の将棋ソフト使用疑惑そして竜王戦不出場を知って、驚いた。
三浦九段が、対局中に頻繁に離席して、スマホで将棋ソフトを使用していたという疑惑だ。
正直言って、三浦九段がそんなことする訳がないというのが、頭の中にある。
ネットでの話しっぷりやエピソード話からの印象だけどね。
これは、将棋界の危機だから、2ch記事を読んだ。
2ch記事の意見は、玉石混交。
しかし、読んでいると、どの意見が信用おけるかは、判断できる。
それに、ソースのある事実を拾いあげることもできる。
時系列は、
10月03日 渡辺明と対局
10月05日 竜王戦に金属探知機報道
10月11日 聞き取り
10月12日 裁定
三浦九段と将棋ソフトとの指し手一致率が高い。
それと、対戦相手の印象というから、根拠薄弱。
これは、裁判になれば、三浦シロで、将棋連盟が敗北だと思った。
しかし、本当かどうか素人とは言え、自分なりの判断を持ちたいから、疑わしいと言われる対局の棋譜を見てみた。
2016年7月26日 第29期竜王戦決勝トーナメント 久保利明九段 対 三浦弘行九段(棋譜)
確かに、62手目 6七歩成は勇気のある踏み込みだけど、これは一流棋士なら指せると思う。
これで、疑われるのかよ、という将棋だ。
そして、2016年10月3日 A級順位戦 三浦弘行 九段 vs. 渡辺 明 竜王(棋譜)
これは、確かに凄い将棋だ。
渡辺 竜王が一方的にやられた。
角換わりの将棋だったのだが、21手目、▲3七桂が”おや”という手だ。
あまり見たことがない。
ここから、三浦九段の強気の手連発で、力将棋となり、うまく受けられたり、うまく反撃されるとおしまいという将棋だったが、最後まで攻め倒した。
しかし、この将棋は、三浦九段の研究将棋という印象を強く持った。
三浦九段の研究が嵌ったのであって、それなりにあることだと思う。
攻めが羽生3冠みたいな印象も強く持った。
この前、「羽生3冠が覚醒したか?」という記事を書いたけど、
「▲羽生善治三冠 vs △深浦康市九段 第66期王将戦挑戦者決定リーグ 」の横歩取りの将棋と同じ印象を持った。
棋譜と2ch記事を読んで、三浦九段もあらぬ疑いをかけられたな、裁判にでもなれば、三浦九段の勝ちだな、と思った。 将棋連盟の対応が非常にマズイと思った。
疑惑は継続調査、竜王戦は、電子機器持ち込み禁止で渡辺竜王vs三浦九段のままにしておけば、良かったのに。
そうしたら、「将棋「スマホ不正」問題を渡辺明竜王が独占告白」という記事が飛び込んできた。
この記事を読んで、三浦クロかもと意見が変わった。
渡辺竜王が語る。
「竜王戦が始まってから疑惑が公になれば、シリーズは中断される可能性が高いと考えました。それだけでなく、タイトル戦を開催する各新聞社が“不正”を理由にスポンサー料の引き下げや、タイトル戦の中止を決めたら連盟自体の存続さえも危うくなると思ったのです。そんななかで最悪のシナリオは『疑惑を知りながら隠していたという事が発覚する事だ』と判断しました」
10月7日、渡辺竜王は日本将棋連盟理事の島朗九段(53)に事情を説明。それを受けて10月10日に羽生善治三冠(46)、佐藤天彦名人(28)、将棋連盟会長の谷川浩司九段(54)らトップ棋士7人が集まり“極秘会合”が開かれた。渡辺竜王から説明を受けた出席者たちからは「99.9%やってますね」という意見も出て、“シロ”を主張する棋士はいなかった。
羽生三冠が“極秘会合”に入っているよ。
これには、仰天した。
この将棋界の重大危機において、トップを集めて意見を聞いたということだな。
賢明な判断だ。 やることをやっている。
羽生さんが”クロ”と言ったかどうかは、わからないけどね。
客観的に冷静な判断が下せるであろう羽生さんが、“極秘会合”に居たというなら、クロの信憑性が高くなった。
それにしても、未だに三浦九段ほどの実力者が不正をするのが信じられない。
まだ、決まってないけど。
それにしても、渡辺竜王の判断力は凄い。
冷静で極めて現実的で、冷徹でもある判断だ。
さすが、現実的すぎると言われる渡辺竜王だけのことはある。
そして、その判断に基づく、その後の行動力と政治力が素晴らしい。
しかし、今後、この事件がどうなるか、予断は許さない。
三浦九段が、スマホの通信記録をオープンにすれば、かなりはっきりするんだけど。
裁判になれば、三浦九段のクロを証明することは、非常に難しいだろう。
この将棋ソフト使用疑惑の件は、グレーのまま終わるかも知れない。
将棋連盟は敗訴という痛手を負うかもしれない。
ただ、三浦九段も将棋界には居られないだろうな。
それが、シロなら勿論大不幸なのだが。
真実が明らかにされることを願うよ。
クロなら三浦九段引退だし、シロなら将棋連盟は、謝罪と役員辞任だろうな。
ここまで書いたら、さらに文春砲が飛び込んできた。
どうやら、竜王戦の最中に文春砲を食らう可能性があったので、証拠不十分でも疑惑をオープンにして対処したというのが、真相のようだ。
これは、しょうがないな。
将棋連盟の対応が良くないと思っていたが、これはしようがない。
極秘会合に来たのは 渡辺 佐藤康 羽生 佐藤天 千田 谷川 島
遠隔操作を教えたのは三枚堂四段 「team viewer」の存在自体は教えた
という話もあるようだ。
これは、納得の人選だな。
羽生さんを巻き込むなという意見もあるようだが、羽生さんより将棋界の方が大事だから、羽生さんもできることはしなければならないだろう。
渡辺竜王一人に押し付けるのは、酷だ。
それにしても、渡辺竜王が前から電子機器の持ち込み禁止をルール化すべきだと言っていたのは、正解だったな。
クロだろうがシロだろうが、ルール化されていたら、こんなことは起きなかったんだから。
それにしても、三浦九段がやるとは。 弱っちい棋士ならわかるのだが。
さらに、文春砲のフラゲが出てきた。
きっかけはナベ。島に羽生とモテと極秘に会いたいと提案。その後島の自宅でナベ・羽生・モテ・タニー・天彦・千田と会合。その後羽生から島へ『限りなく黒に近い灰色』とメールが届いたと。ちなみに、三浦宅でパソコン押収したが、スマホの提出は拒んだ。
7人の会合で久保は電話で参加、『感想戦での読み筋までソフトと一致』してたと。関係者から三枚堂が遠隔操作を教えたとの情報を得て、三枚堂を呼び出して確認、アプリはTeam Viewer。この証言から常務会が行われた。三浦が言うには『技巧は妻がダウンロードした』そうだ。
これは、凄いな。
羽生さんが、ダメ押しした。
渡辺竜王も島さんを通して、まず羽生さんと佐藤康に会いたいと言ったのは、二人への信頼感が凄いということだな。
全く、納得のメンバーだ。
それだけに、真剣度がわかるし、生々しい。
三浦九段が、スマホの提出を拒み、『技巧は妻がダウンロードした』と言ったのが本当なら、完全にクロだな。
悲しいことに。
どんな実績を残した棋士でも、年齢と共に弱くなるのを受け入れているのに、なぜ三浦九段は受け入れられなかったんだ。
それに、まだそれほど弱くなっているとも思えないし。
嫁の悪影響があったんじゃないかと、ゲスの勘繰りをしてしまうよ。
とどめに、羽生奥さんのtwitterが来た。
①こんばんは。突然にお騒がさせてしまい申し訳ありません。本日、一部報道で誤解を招くような表現がありましたのでこの場をお借りして説明をさせて頂きます。まず、灰色に近いと発言をしたのは事実です。
②そして、今回の件は白の証明も黒の証明も難しいと考えています。疑わしきは
罰せずが大原則と思っていますので誤解無きようにお願いを致します。羽生善治
これも、驚きだな。
頼むから奥さんには、この件に関して、軽率につぶやいてくれるなと思ってたんだけど、これは羽生さん了承の元のつぶやきだろうな。
常識的な話だ。
落ち着くところに落ち着いた。
これは、結論が出ないだろうな。
将棋連盟は苦しくなるかもしれないが、渡辺竜王の判断も間違っていないし、むしろ良くやったと言いたい。
三浦九段がたとえシロだったとしても。
判断は間違っていない。
コメント
三浦九段がたとえシロだったとしても渡辺竜王は間違っていないってどういう意味ですか
こんにちは。
三浦九段がシロかはクロかは、渡辺竜王が動いた時も今もわかっていない。
けれど、竜王戦が迫っていたから、判断して行動しなければならなかった。
私から見て、彼の行動は間違っていないと思ったから、こう書きました。
正解がわかっていない中でも行動しなければならないのは誰でも起こっていること、事後裁判ではなく、事中裁判でいけば、間違いでないと思ったからこう書きました。「たとえシロだったとしても」という表現は、それを強調したかったからです。
ベストな判断は、将棋連盟が読売新聞と相談して、竜王戦を延期することだったと思うけど、それは理想論で、現実的にはそれは無理でしょう。
三浦九段がシロでも渡辺明の判断は間違ってないって?馬鹿言うな。自作自演の一人芝居じゃないか。いまでは渡辺が自分で処分は求めてないって言っておりますが。卑怯なやつ。
少しはものを調べて、考えて書けよ。
あと、竜王戦の不正対策は既定だから。あと、順位戦の不戦敗は正当化できる?考えて書けよ。三浦九段から渡辺明が何を奪ったかわかる?考えてる?考えるって知ってる?
無礼な物言いだな。自分が正しいのが当たり前みたいな言い方をするなよな。ここは2chじゃないぞ。
この件は、八百長問題で大事になった大相撲と似ていると思った。
将棋界は棋士の集まりだ。 社会的には、一般人より素人だろう。
文春にすっぱ抜かれると、将棋界が危ないという渡辺明の判断は間違っていなかったと思う。
だから動いた。
本文にも書いているが、三浦が不正をするのは、信じられないと書いた。
同様に、渡辺が竜王戦で三浦に負けるのを恐れて、三浦を処分に追い込んだというのも信じられないな。
そんな人間じゃない。
冷静にものを見ろよ。
俺の文章もちゃんと読んだか?
前半は、三浦が不正はしてないんじゃないか、将棋連盟の対応が非常にマズイと書いた。
後半は、“極秘会合”の話を聞いて、灰色と書いた。
羽生さんが灰色と判断してる。疑わしきは罰せずが大原則、というのも裁判的には、当然だろう。
将棋界は、何か対応しなければならなかった。
ベストな判断は、将棋連盟が読売新聞と相談して、竜王戦を延期することだったと思うけど、それは理想論で、現実的にはそれは無理だった。
あんた、自分ならどう行動したかという風に物を考えているか?
あんたが、渡辺だったら。 あんたが、谷川会長だったら。
どう、行動していた?