大村智博士、ノーベル生理学医学賞を受賞。 叩き上げの人だね。

 大村智博士、ノーベル生理学医学賞を受賞した。
凄いね。
京大のiPS細胞を発見した山中 伸弥教授に比べれば、異色の経歴みたいだ。

 山梨大学学芸学部自然科学科卒業後は理科教諭として高等学校定時制に勤務。
働きながら勉強する高校生の姿に心動かされ、勉強をやり直そうと、東京理科大学に入学、修士課程修了。
山梨大学助手、北里研究所入所、北里大学薬学部助教授、という具合だ。

 とても一流とは言えないコース。
頭で勝負ではなく、情熱と根性の人みたいだ。
以前、「日本最高の物理学者「南部陽一郎」さん死去。 この人は本物の天才。」という記事を書いたけど、こういう色々なタイプの人が、ノーベル賞を受賞するところが、日本人の懐の深さだと思う。

 大村さんの受賞理由は、「回虫の寄生が引き起こす感染症に対する新しい治療法に関する発見」で、大村さんがゴルフ場で見つけた細菌が作り出す抗生物質からイベルメクチンという薬が作られ、河川盲目症や象皮症の治療薬となったということです。
イベルメクチンは、メルク社が開発、メルク社はWHOを通じて蔓延地に無償で配布している。
これにより年間2億人もの人を病魔から救っている。
これは、大村博士らがイベルメクチンの特許ロイヤリティの取得を放棄して無償で配布することに賛同したために実現したものだそうだ。
 大村さんの本当に偉い所は、こういう所だね。
いつも、「ひとのためになることをする」ということを意識してて、他にも美術館を作って寄付してり、いろいろしているらしい。
古き良き日本人。 
こういう話を聞くと、嬉しいし、ほっこりするねえ。

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