競馬ファン懸念の的だった、当り馬券のお金に税金が取られる、問題に最終の最高裁判決がでた(こちら)。
この件は、簡単に説明すると、
インターネット上で馬券の大量購入を繰り返していた元会社員の被告が、当り馬券で得た通算の払戻金30億円余りを税務申告せず、脱税の罪に問われていたもの。
当り馬券額30億円に税金がかかると、5億7000万円になる。
被告の言い分は、当り馬券額30億円だけど、外れ馬券29億円は、必要経費だ。
従って、利益の1億円にのみ税金をかけるべきで、それだと5000万円余りだと。
今まで、地裁判決とか出てたけど、今回最後の最高裁判決で、外れ馬券は必要経費という最終判決が出たようだ。
1億円しか儲けがないのに、6億弱も税金かけられたら、破産だよ。
この会社員は、天国から地獄だったね。
けど、裁判に勝っても、大地獄から小地獄に這い出した程度かな。
儲け1億円の内、5000万円が税金。
裁判費用で、残り5000万円も吹っ飛んだでしょう。
会社も辞めさせられたみたいだし。
自分も昔競馬をやってたからわかるけど、外れ馬券は必要経費だよ。
大体の競馬ファンがトータルで負けている。
しかし、一回の大儲けに喜んで競馬をやっているのが、実情。
そこで、その一回の大儲けに税金をかけられたら、怒り心頭だよ。
大体、競馬の賭け額の25%が、自動的に取られ、残り75%が当たり馬券に払い戻される。
この25%は、賭場の寺銭としては、とても高い数値だ。
ここから、競馬運営費やレース賞金が出され、そして政府への納付金もある。
これは、税金みたいなものだ。
言わば、すでに税金を取られている。
だから、今回のような件は、税金の2重取りなのである。
けど、普通の競馬ファンは、今回の件をあまり深刻に受け止めていない。
競馬場や場外馬券場で、馬券を買っている人は、足がつかないので、税金のかかりようがない。
ネットでの馬券のみ、足がつくからだ。
ただ、最近ネット購入が増えているみたいだから、戦々恐々としている人もいるかな。
今回の件も、毎週ネット購入しているから必要経費だと、特別に認めた判決だからね。
まあ、昔の一競馬ファンとしては、よかったね、というところです。
しかし、1億円は儲けすぎだろ、というやっかみもある。