昨日、「羽生3冠の奥さんのtwitterがカワイすぎる。」というミーハーな記事を書いたんだけど、
そのtwitterで、こういう話があった。
『集中力』ー善治先生話。
自宅でも突然、超集中モードに変わる。御飯時でも、旅行でも。
思考が宇宙にスイッチすると、棋譜呪文を呟いてて それまでの会話は置き去り。
『お父さん…宇宙行ってるね』子供は、あくまで父に優しい。
これは、凄い話だよ。
御飯を食べてて、ふと目の前の現実から意識が離れたんだろうね。
その途端、将棋の棋譜が頭の中に現れてくる。
これは、無意識下では、いつも将棋のことを考えているということじゃないかな。
さすが、日本史上、最強の棋士だ。
こうじゃなくっちゃ。
この話は、あっという間に将棋界に広がるんじゃないかな。
これくらいやらないと、将棋で最強にはなれない。
将棋界には、モーレツに将棋を研究している若手の猛者たちがいる。
それでも、こんなことはないだろう。
意識的にどんなに努力しても、無意識下で将棋を考えることはできない。
羽生さんは、対局だけでなく、講演や対談等、将棋界を盛り上げる活動をしていて、猛烈に忙しい。
いつ将棋の研究をしているんだろう、という話がある。
その答えがこれだな。
いつでも、無意識下で考えている、と。
ハハハ、ちょっと大袈裟か。
いつでも、どこでも、ふと将棋のことを考えてしまう、ということかな。
羽生さんの話に、こういうのがある。
「将棋に集中していて、これ以上集中すると、もう戻ってこれなくなるんじゃないかと思うことがある。」と。
凄い話だよ。
考えすぎて、戻ってこれなくなるなんて、幽体離脱みたいな話だからね。
幽体離脱は心の話だけど、これは、思考だから。 次元が違う。
ニーチェは、戻ってこれなくて、狂気の世界に行ってしまった。
無意識の心理学の大家・ユングはこう言っていた。
無意識を研究しすぎて、現実からどんどん離れていくのを現実に繋ぎ留めてくれたのは、家族だった、と。
羽生さん、温かく受け入れてくれる、のほほんとした家族で良かったよ。
「お父さん、また話聞いてない。 もう戻ってこなくていいよ」とか言われたら、戻る気がなくなって、あっちに行ったままになってしまうかもしれないからね。