ドイツが儲け過ぎ。 そりゃトランプも怒るわ。

 「ドイツは今年上半期、244億ユーロ(約3兆1600億円)と、どの国よりも大きな対米貿易黒字を記録、同国の総貿易黒字額も1215億ユーロに達した。」という記事を読んで、どれくらい凄いのか調べてみた。


各国の貿易収支の推移。

このままだと、今年はドイツが中国を追い抜くということだな。
2002年のユーロ導入が明らかに効いている。
ドイツ1国がいくら儲けても、ユーロ高になるわけではないからね。
それにしても、米国の赤字がデカすぎる。
1985年にアメリカの対日貿易赤字が500億ドルに達したことをきっかけに、日米貿易摩擦が大問題になったのに、今はその時の5倍の赤字額じゃないか。 一体どうなっているんだ。
1990年代後半から赤字がものすごい勢いで増大している。
ドイツ・中国が躍進している時だね。 よくこんな赤字額でやっていけるね、という感じ。
主軸通貨ドルを発行しているからだね。 どんどん刷ればいいんだから。
英国・フランスも慢性赤字で、しかもその額を増やしていっているのが、興味深い。
また、ロシアがこんなに儲けているとは知らなかった。
勿論資源大国だけど、輸入品も多くて、チャラぐらいかと思っていた。

そして、経常収支(貿易収支、サービス収支、所得収支、経常移転収支の4つから構成)。

経常収支の黒字3大国の経常収支の推移。

 ドイツが日本の1.5倍とは凄いな。 圧倒的だ。
ドイツが赤字から黒字に転じたのは、ユーロを導入した2002年から。 ユーロというのは、ずるいシステムだよ。
為替操作国と言いたくなるのも、頷ける。
中国は、リーマンショック以来、止まって勝つ変動が激しいな。 ま、これから凋落するだろうけど。

このグラフに米国を加えると、こうなる。

圧倒的な赤字だね。

トランプが怒りたくなるのもわかる気がする。
しかし、不正しているわけじゃないからね。
中国はしているけど。
ドイツは、ユーロのせい。 不正はしてないけど、ルール上問題ないけど、ずるいとは言いたくなる。
日本は唯一、品行方正。  むしろ、ずるされているくらいだけどな。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
「関連コンテンツとスポンサーリンク」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする