財務省が9日発表した2014年の国際収支状況(速報)によると、経常収支は2兆6266億円の黒字だった。黒字額は前年比18.8%減少し、1985年以降で最少となった(こちら)。
良くないニュースだが、最近のマスコミは偏向報道が多いので、自分で分析してみないと、わからない。
経常収支の推移(単位:億円)
経常収支=貿易・サービス収支+第一次所得収支+第二次所得収支
(第一次所得収支:対外金融債権・債務から生じる利子・配当金等の収支
ざっくり言うと、海外子会社への投資や証券投資等の収支)
これを見ると、経常収支の減少は、海外投資による収支は、順調に増えているけど、貿易赤字が止まらないのが原因と言える。
まあ、それでも黒字なんだけど。
よくよくこのグラフを見ていると、第一次所得収支の黒字額が凄い。
過去20年間の貿易黒字の最大値の2倍近くある。
これを見ると、輸出より海外投資で儲けた方がいいんじゃないかと思う。
しかし、それだと一般日本人労働者が儲からないというのが、ネックだな。
ここで、貿易・サービス収支をグラフ化してみた。
貿易・サービス収支の推移(単位:億円)
貿易・サービス収支=輸出+輸入+サービス収支
これを見ると、輸出はアベノミクスで順調に増えているけど、輸入もそれ以上に増えてしまっているというとこかな。
これが、円/ドルレートや原油価格とどう関係するかは、興味あるところだけど、次の機会に。