米中貿易戦争によって、中国経済のバブル崩壊の端緒が開かれるかな、と思っている。
中国の色々な経済指標が悪くなっている。
もっとも、中国バブルの崩壊は大分前から言われ続けているんだが、起こらない。
経済が巨体過ぎるからか、共産党の一党独裁体制の故か?
しかし、起こらないなら起こらないで、マグマが溜まる一方だと危惧するんだが。
日本のバブル崩壊は、不動産の総量規制がきっかけ、米国のリーマンショックは、サブプライム住宅ローン危機をきっかけにリーマン・ブラザーズが経営破綻したことに端を発した。
さて、中国の場合は? これかと思う記事を読んだ。
中国の民間企業が銀行から融資を受けようとする場合、特にそれが資本集約的な産業(労働力より資本設備への依存度が高い産業)であれば、相当な担保を差し入れるか、別の企業に保証してもらう必要が出てくる。保証を請け負う企業自体も、また違う企業から債務保証をしてもらっている公算がかなり大きい。
民間企業の相互債務保証は中国全土で普及している。
いざ1件が不良債権化すると瞬く間にデフォルト(債務不履行)が連鎖し、地域の金融システムが損なわれて新規融資の動きに支障が生じる恐れがある。
これは、ヤバイんじゃないだろうか。
「民間企業の中国経済に対する貢献度と資金調達額の間にはすさまじい不均衡が存在する。 民間セクターが税金の50%を負担し、国内総生産(GDP)の60%をもたらし、都市部雇用の80%、新規雇用の90%を生み出しているのに、実行された融資の25%しか受け取っていない。 民間企業が債務返済のための担保を持っていないとすれば、債務保証を受けるしかなく、そうなると調達コストが2─3%ポイント切り上がる。」と
中国は、大きな国営企業が多いみたいなイメージがあるが、それでも民間企業が中国経済を支えているんだな。
それが、相互債務保証で繋がっているのだから、連鎖倒産するリスクが高いなあ。
民間だから共産党もあまり助けようとしないかもしれないし。
民間企業の相互債務保証による連鎖倒産、これが中国バブル崩壊のストーリーかもしれない。