景気の動向を見るのには、平均年収の推移が一つなんだろう。
それを見て少し驚いた。
リーマンショックで落ち込み、そのまま落ち込んでいた年収は、アベノミクスで今劇的に回復している。
平均年収は、441万円となり、リーマンショック前の水準まで回復している。
不思議なのは、バブルの頃。
バブル崩壊と共に、年収は下がったイメージなんだけど、バブル崩壊で年収の急激な上昇が緩やかになったという感じだな。
これは、確かに自分の給料のことを考えるとなんとなく合うような気がする。
もっとも、年齢と共に上昇するころだから、何とも言えないが。
平均年収が下がりだしたのは、ITバブルがはじけてからなんだな。
日本のバブルより米国のITバブルの方の影響がデカかったということかな?
それとも、2度目のパンチが効いたということか。
そして、リーマンショックで決定的に下がった。
今は、年収がバブルの頃に戻ったというのが、なんとも。
なんか、イマイチ納得いかないので、企業利益を調べてみた。
全産業(金融・保険除く)の売上高と経常利益の推移
2000年から年収が下がっているのに、売上高と経常利益が増えている。
これは、どういうことだ?
利益を上層部が独占して、格差が付いたということかな?
派遣の影響か。
2000年に紹介予定派遣が解禁されているのが、効いているのか?
それに、アベノミクス以降は、売上高の回復以上に、遥かに経常利益が増えている。
経常利益率の向上は、勿論いいんだが、格差が益々増えているような気もする。