山梨の甲府に登山旅行に来ていた。
1日目、武田信玄が好きなので、信玄ゆかりの地のひとつ、信玄堤に寄った。
デジカメで写真を撮っている時、レンズシャッターが途中で引っかかって閉まらなくなった。
そうなると、完全に開かなくもなった。
明日からの登山で写真が取れなくなるのは、痛い。
焦ったが、スマホで時計修理店を探す。
こういう時、スマホは便利だな。
市の中心部まで移動して、小さな店に入ろうとして、時計店であることに気付いて愕然とした。
カメラを修理しようとして、時計店?
引き返そうと思ったが、ダメ元で聞いてみるかと入ると、「こちらでは無理です。」と言われ、当然だなと思ったが、親切にも近くのカメラ屋さんを教えてくれた。
そこに行って、レストランみたいな外観のカメラ屋さんに入って、店員さんに「修理できますか?」と尋ねると、「メーカー出しで3週間かかります」と言われた。
はあ~、「旅行者なんですけど」、と言うと、近くにいたオーナーさんにどうしましょうと聞いてくれて、オーナーさんは、カメラのレンズシャッターをいじりながらメーカー出しですねえ、と答えていた。すると、シャッターが閉まった。 やった、直った。 「さすがですねえ~」と満面の笑みで言うと、「5千円です」と言われた。 高いなあ~と思ったが、感謝の気持ちが強いので、払おうとすると、「冗談ですよ」と言われた。 感謝。 電気店を探して、新しいカメラを買わないとしょうがないなあ~と覚悟していたからなあ~。 この店は高級カメラ店みたいだったからね。
それにしても、どうにもならん、ついてないなあ~と思っていたのが、何とかなるもんだと思った。
一方、今度の旅はトラブルが続きそうな予感がした。 こういう悪い予感は当たるんだよな、自分の場合。 けど、あがいていたら、何とかなる程度のトラブルという感じもした。
そして二日目の朝。
カーナビに金峰山の登山口を入力して、出発。
何だか、自分の予想とは、反対方向に進む。
あれっと思ったが、まだ甲府に慣れていないので、自分の勘違いかなと思ったんだが、大分進んで朝の通勤で渋滞も激しくなってくる。 やっぱりおかしいと車を止め、確認してみると、どうやら、金峰山へは2方向から林道が向かっており、まさかの別ルートを示していたみたいだ。 そちらの道は悪路で有名なルートだ。 危なかった。 逆方向に戻る。 1時間ちょっとロスした。
そして、朝の渋滞。 遅くなると、下山が日没に間に合わなくなる可能性も出てくる。 焦った。
そして、金峰山の登山口に到着。 そこは峠で猛烈な風が吹いていて、寒い。
景色はない。 晴れの予報だったのになあ~と思いつつ、登っていると、段々晴れ間が時々見えるようになってきた。 そして、頂上では、時々、晴れ間もあり景色が見れた。
もしかして、丁度いい時間に来たんじゃない? 災い転じて福となす、かな。
下山は日没に間に合い、林道でも暗くなることはなかった。
三日目、雲取山に向かう。
自動車道を走っていると、カーナビが正しい場所検知をできなくなった。
10年以上乗っている車なので、カーナビの地図が古いのだ。 恐らく自動車道が延伸されて、カーナビに載っていなかったのだろう。 丁度、国道から国道へと移る間のややこしい区間で、どう行ったらいいのか分からない。 朝早くで外も真っ暗。 コンビニで車を停めて、カーナビを再起動させるのだが、うまくいかない。 以前はこれで直ったのになあ。
そうだ、スマホを使えばいい。 グーグルMAPをスタートさせて出発。
スマホを隣の座席においているので、スマホは見えない。 途中でここで左に曲がって下さい、と連呼される。 こんな細い道じゃあないだろう、と無視する。 勘と軌道修正されるスマホの声をたよりに進んでいると、何とか目的の国道に入ってくれた。
後日、同じ道を走って分かったのだが、スマホは最短ルートを示して細い道を指示していたようだ。
1時間近く遅れたかな? 9時間もの山歩きだったので、今度こそ、下山が日没に間に合うか心配だったが、間に合った。 青梅街道のくねくね道路を走っていると、真っ暗になってしまったけどね。
四日目は、大菩薩峠。
大菩薩峠の駐車場で、車の中で着替えた。 なぜか車のロックがかかったような音がした。
気にしなかったのだが、しばらくして、大音量のアラームが鳴りだした。
ドアを開けるも、鳴りやまない。
これには、焦った。 取扱説明書を取り出して、調べようとするが、見つからない。
そうだ、ディーラーに聞こうと電話するが、つながらない。
圏外か。 何とついていない。
はあ~、ともう一回取扱説明書を調べると、あった。
電子キーでロック解除すると、鳴りやむと、ある。 鳴りやんだ。
助かった~。 5分経てば、鳴りやむみたいだけど。
それにしても、予感通り、トラブルは続くもんだね。
五日目は、帰還。
何もトラブルはなかってけど、しいて言えば、帰りの高速道路で、トラックの運ちゃんにつっかけられたことかな。
運の流れというのは、あるんだねえ~。
全部、何とかなったから良かったんだけど。