2016年の裁定買い残を振り返ってみようと思う。
データを取っていて、せっかくなので。
それに、何か発見があるかもしれないし。
2015、2016年の裁定買い残の推移
青線:買いポジション。 緑線:買いポジション+買いの翌限-売りポジション-売りの翌限。 赤線:日経平均。
昨年、何より驚いたのは、9月に(買いー売り)ポジションがマイナスになったことだ。
海外ヘッジファンドが裁定買いをすることが多いので、ヘッジファンドが日本株を見限ったと思った。
しかし、この頃は、裁定買い残が減っても、なぜか日経平均は下がらなかった。
日銀がETF購入額を2倍にして、買い支えたからかな?
11月のトランプ相場で、日経平均株価は2015年末レベルにまで戻った。
しかし、裁定買い残はその時の半分程度で、6月レベルしかない。
日銀のETF購入が底上げしたんだろう。
大体、日銀のETF購入は日経平均を3000円ぐらいアップさせているという話がある。
丁度、合うくらいだ。
裁定買い残の推移から、将来の株価の推移を予測したいんだけど、両者は同時に推移することが多いから、将来予測にはあまり使えないようだ。
しかし、ひとつだけ、予測に使えそうな変化がある。
裁定買い残が2015年6月のSQ以後、減ったままの時期があった。
それなのに、日経平均株価は下がっていなかった。
そして、8月の元切り下げによる株価の暴落があった。
元切り下げという理由があっての株価暴落だが、裁定買い残の減少はそれを予測していたものだったのかもしれない。
この辺は参考になるのかな。