欧州中央銀行(ECB)理事会は、ドラギ総裁が予告していた通り、追加緩和を発表した。
政策金利を0.05%からゼロ%に引き下げ。
下限政策金利の中銀預金金利を-0.30%から-0.40%、上限政策金利の限界貸出金利は0.30%から0.25%に引き下げ。
市場予想では下限政策金利の中銀預金金利の引き下げだけを見込んでいたこともあり、発表後にユーロが急落した。
また、昨年3月から始めている量的緩和策では、国債などの買い入れ額を現在の月600億ユーロ(約7兆5千億円)から200億ユーロ増やす。
今までのECBの金融緩和策を振り返ると、
・2014年に、政策金利を過去最低の0.05%に引き下げるとともに、主要中銀では初めてマイナス金利も導入。
・15年3月からは毎月600億ユーロ(約7兆5000億円)規模の量的緩和政策を開始。
・15年12月にもマイナス金利幅を0.1ポイント拡大。
しかし、2月のインフレ率は原油安の影響などで前年同月比マイナス0・2%となり、5カ月ぶりにマイナス圏に転落と、日本同様あまり効果が出てない。
さて気になるのは、日本の株価への影響だ。
EUで余ったお金が日本の株式市場に流れ込んでくるのかどうか。
15年12月の時は、内容が不十分で、日経平均が435円も下落した。
今回は、日経先物が200円ぐらい上昇したけど、すぐ反落した。
日経先物の推移。
日銀の時といい、ECBの時といい、発表直後に株価は急上昇するけど、すぐ反落して大した効果がないというのが続いている。
もう、市場も身構えてしまって、黒田バズーカのようなことはないのだろう。
逆に言うと、黒田総裁のバズーカは凄かった。
自分はというと、ETFを買ってたんだけど、株価がどっちにころぶか自信が持てなくなったんで、利益が出ていたこともあり、3/10の午後に売り払った。
本当は、ECBの追加緩和とメジャーSQのからみで上がると予想、金曜まで持っているつもりだったんだけど。
その後の日経先物の推移。
なんでか、日経先物が急落してる。
ドラギの逆バズーカになっている。
売って正解だった。 やっぱり、わからんもんだ。
どうやら、ドラギがこれ以上利下げはしないと言ったのが、逆バズーカの原因らしい。
これは、言わんでもいいことを言ってしまった。
この失言のせいで世界同時少し株安になった。
これは、首になってもおかしくない。
せっかく、追加緩和したのに逆効果になったんだから。