ドイツ最大の銀行であるドイツ銀行がヤバイようだ(こちら1、2)。
現在、株価下落が酷い。
これという一つの理由というより、世界全体の危機感の反映のようだ。
これじゃあ、どうしようもない。
日本経済は、米国経済についで健全と思えるのに、中国に匹敵する下落率になってしまっている。
アベノミクスの反動だ。
そういう状況で、またひとつ厭なニュースだ。
ドイツ銀行がヤバイらしい。
その理由を列挙すると、
・2015年度の業績が67億9400万ユーロ(8832億円)の赤字
・米国や英国とのLIBOR(銀行間取引金利の不正操作)と制裁で127億ユーロ(1兆6510億円)の支払い義務を抱えている。
・2万人以上の解雇を伴う補償金などで10億ユーロを(1300億円)を用意せねばならない。
・フォルクスワーゲンの不正問題への賠償などから、取引銀行のドイツ銀行は当面〈100億ユーロ(1兆3000億円)をVW社に融通することになっている〉ということも報じられている。
合計すると、約4兆円にもなる。
これは、でかい。
ドイツ銀行の株価の推移。
その証拠に、株価が元切り下げ前の43%にまで下落している。
まあさすがにドイツ最大の銀行だから政府が潰すはずはないのだが、恐ろしいのが、ドイツ銀行の金融取引総額は67兆ユーロ(8710兆円)と言われていて、それはドイツGDPの20倍に匹敵するらしい。
まあ、何も取引総額が負債じゃないので、この部分は多分に煽り記事なんだが、規模がばかでかすぎる。
2014年には「46年ぶり無借金のドイツ、新規国債発行ゼロ」だったのに、一転ドイツは危機に陥った。
ヨーロッパのけん引役ドイツがこんな羽目になるとは。
しかし、フォルクスワーゲンといいドイツ銀行といい、儲かって調子にのるだけでなく、不正を働いているのが、ダメだ。
まあ、自業自得ということかな。
ドイツが沈んで、日本が代わりに浮上するならいいんだけど、少し足を引っ張られるのがイマイマシイね。
それにしても、リーマンショックの再来にならないか、大心配だ。