日本のモノづくりは、今も世界最強である。 納得。

 日本のモノづくりは、今も世界最強である、という記事を見た(こちら)。
いい記事だったので、ちょっと紹介。

まず、出だしがいい。

 先日、日本の全国紙新聞に、大手の系列切りによって中小企業が苦境に陥っているという内容の特集記事が掲載されていた。こういうものばかり読まされていたら、誰だって日本の中小企業には未来がないという気になってしまうだろう。

最近の新聞は、何かおかしいからな。

 この記事は、中小企業のモノづくりについて書いている。
中小企業の多くは、メーカーに部品や素材を供給している。
日本の大手電気メーカーの製品が、アップルやサムスンなどに後れをとっても、そこの部品を提供しているのは、競争力のある日本の中小企業。
日本の中小企業にとっては、納品先が日本のメーカーから海外のメーカーに変わっただけ。
困りはしない。

日本の中小企業が競争力のある理由として挙げられていたのは、
・品質管理はもとより開発力や設備設計力。
 例えば、発注元の大手企業に「ここはこうしたらどうか」と逆に提案したり、自ら図面を描いて親会社に提出し、承認を得てから製作することが可能な中間財メーカーは、日本以外にはほとんどない。
・技術に関していえば、日本にはプロトタイプをつくることができるという強み。
世界中には、暑いところや寒いところといった、様々な環境がある。 
そこに合わせた仕様変更ができるのは、高度な技術や実験環境が整っている、日本、アメリカ、ドイツといった先進国だけ。
・日本の中小企業の持つフレキシビリティー。
例えば市場環境が急変して、発注元が100の生産計画を突然80に減らすと通達してきたとしよう。これをすんなり受け入れる企業は、欧米にも東アジアにも中国にもない。だが、日本の中小企業はこのような無理をいわれても、契約違反だと騒ぐこともなく、柔軟に対応する。

 こんな無茶言われて、黙って対応するのは、日本人だけだな。
しかし、それにも対応していく能力があるのも日本人。凄いな。

図書館で、いろいろな経済誌とか読んでいると、日本の凄さを感じる。
大手メーカーの世界との戦いは、熾烈だ。
勝ったり負けたりだと思う。
エリート同士の戦いだから。
ところが、中小企業となると、その国民の教育レベルとか民度とかの戦いになるから、日本が強いと思うよ。

 グローバルゼーションの世の中になって、大変だと思ってきたが、日本市場で揉まれた企業にとっては、世界市場は、弱い相手が多い市場ということになる、と思う。
負けるはずがない。
日本は、世界一グローバルゼーションの恩恵を受けている国かもしれない。
ただ、ルール作りは弱いから、製造で儲けた金を、むしり取られる可能性はあるけど。

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コメント

  1. retire2k より:

    中小に限らず、電子部品はまだまだ強みあるんですよね
    ロームや村田製作所など強いです

    超大量生産な部品はどうしても投資で負けちゃいますが
    様々なラインナップを開発・生産する部品は別だし
    不良品率・故障率の低さもありますしね