年金にやっとマクロスライドが初適用された(こちら)。
年金額は、本来、賃金や物価の増減に合わせて、増減する。
しかし、このままでは、少子高齢化により、年金が破綻する可能性がある。
そこで導入されたのが、「マクロ経済スライド」。
マクロ経済スライドとは、そのときの社会情勢(現役人口の減少や平均余命の伸び)に合わせて、年金の給付水準を自動的に調整する仕組み。
2014年の賃金や物価の上昇分は、2.3%。
マクロスライドにより0.9%減。
過去の年金のもらい過ぎを解消するため、さらに0.5%減。
結果、2015年の年金の上昇分は、0.9%増となった。
これで、年金の上昇分が、本来の半分以下になった。
過去の年金のもらい過ぎの解消分が、結構大きいね。
早く解消しておいて欲しいもんだ。
このマクロスライドは、本来2007年から実施予定だったのに、デフレ環境下では使わないルールがあったため、8年も遅れての今年度初適用となった。
デフレだろうとインフレだろうと、適用結果は同じなのに、受ける印象だけで適用しなかった。
その結果、もらい過ぎ解消という形で一挙に負荷がかかるようになる。
バカだね。
これは、賃金や物価が増加しないと、年金を再建できないということを意味している。
アベノミクスは、年金を再建させる意味でも必須ということかな。