韓国社会が今、大変なことになっているようだ。
合計特殊出生率(一人の女性が一生に生む子供の数)が1.0を切ってしまい、50%を超えた成人男性の未婚率の高さ、10%を上回る若い世代の失業率と日本を遥かに上回る現代病に侵されているようだ。
こうした問題の背景にあるのが皮肉にも、主要先進国に比べて突出して高い韓国の大学進学率のせいらしい。
韓国の大学進学率は70%前後で、OECD諸国の平均値である約6割に比べるとかなり高い。
ソウルの大学に一極集中して、ソウルで就職して、ソウルに住みたいから、ソウルの住宅費が高騰し、大卒なのでブルーカラーを嫌がるので職もなく、というような事情があるそうだ。
ここで世界の合計特殊出生率が気になった。
左側:G20の合計特殊出生率、右側:日本より低い国。 2016年データ。
移民が増えていると言われる欧州でも、イタリア・スペイン・ポーランドが日本より低いんだな。
もっとも、日本も実は移民が多いんだけど。
タイが日本と同レベルなのが驚き。 なんでだろう。
この合計特殊出生率について考えてみると、
合計特殊出生率が1.5で、30年で世代交代するとすると(子供を産んで、死ぬと仮定、男も)、120年(4世代交代)で人口が32%にまで減ってしまう。 これは、凄まじいな。
今、長寿命化しているから、まだ人口減少が目立たないけど、今後はもっと減るなあ。
景気とかより、一番重要な問題かもしれないなあ。