「ロジカルな田んぼ」 松下 明弘 著  ~米作りへの情熱で読ませる~

 松下 明弘 著の「ロジカルな田んぼ」  (日経プレミアシリーズ)を読んだ。
評価:★★★     面白い。

 日本一の「稲オタク」を自称する著者の田んぼ作り・コメ作りの体験談とそのノウハウが書かれている。
米に対する熱き情熱が溢れていて、つられてどんどん読んで行く。
そういう面白い本。

 こういう農業本は結構好きである。
岩澤 信夫の「究極の田んぼ」や木村秋則の「奇跡のリンゴ」も面白く読んだことがある。
勿論、有機農業なんだけど、声高に有機を叫んでいるのではなく、こっちの方がいいよと言っている。
岩澤 信夫の「究極の田んぼ」を読むと、不耕起栽培と田んぼの「冬期湛水」が一番と思えてくるんだが、土地土地によって、特徴があるから、その土地に会った栽培方法がいいと言う。
著者は、静岡の藤枝で専業農家をやっていて、水はけがいい土地だから、不耕起栽培は合わないらしい。
そして、著者は試行錯誤して、表層耕起に辿り着く。 表面5cmほどだけを耕す方法。
なぜいいのか、簡単な理屈を書いている。 そういう所が「ロジカルな田んぼ」というタイトルになるんだろうが、そんな専門用語が出てくるわけでもなく、簡単にわかりやすく書かれている。
そこがいいね。
著者は、試行錯誤の方法や考え方を書いてくれているから、農家の方は参考になるんではないかな。
皆さんも、自分の土地に合った方法で、コメ作りをしてください、と言っている。
その試行錯誤の方法を体験談と共に書いておきましたよ、と。

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コメント

  1. 突然のコメント、失礼いたします。
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