京都国立博物館に特集陳列「皇室ゆかりの名宝」と「獅子と狛犬」を見に行ってきた。
「獅子と狛犬」には、興味があって、神社に行ったらよく写真を撮っている。
おととし、MIHO MUSEUMでの「獅子と狛犬」展も見に行った。
その流れで見に来た。
獅子、狛犬ともに王ライオンの姿を写したもので、向かって右の口を開けているのが「獅子」、向かって左の口を閉じて頭上に一本の角のあるのが「狛犬」である。
仁王像と同じ阿吽の形になっているのは日本特有の形式で、中国の獅子像などは、多くは阿吽になっていない。
そして、頭に角のある狛犬は、日本の「発明」ではないかと言われているそうだ。
面白い。
展示は、一部屋で10余対と少ない。
京都・八坂神社の獅子・狛犬がベストかな。
鎌倉時代作なので写実的。
玉眼のせいか、語りかけてくるような豊かな表情をしている。
獅子は右足を前に出し上体をこちらにひねっている。
狛犬は自然体。
いいね。
「皇室ゆかりの名宝」では、
二条城行幸図屏風が鮮やかで良かった。
そして何度か見たことがあるが、狩野元信筆の「四季花鳥図」が圧倒的に良かった。
霧深い川の鳥達の楽園を描いた絵。
白と黒のすっきりした美しい世界。
そして、心洗われる清澄さがある。
特別展ではないけど、京博の展示物はレベルが高い。
まあまあ満足できた。
会員なのでタダというのもあるけど。