損切りの重要性。

 先週、株価が暴落した時、「初めての損切り。 苦渋の決断。」という記事で、わかっていても、なかなか損切りできなかった話を書いた。

 もう2度とそういことをしないためにも、初歩の話だけど、損切りの重要性について書いて、この身に刻んでおこうと思う。
 損切りは、損が膨大に膨らむ前に処理するという意味もあるけど、別の意味もある。
基本、国の平均株価は回復するものである。
何十年とかかることもあるかも知れないが。
基本、経済はインフレだから。 
デフレにもなるが、デフレになれば、国は結局インフレ政策を打つ。
米国でも、日本でも、欧州でも。
バブルが崩壊してデフレになったら、必ず金融緩和して、インフレにしてる。
そのインフレ目標の妥当値は、どうやら2.0%のようだけど。

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株価の推移。

 株価が1.0から0.5に下がり、また1.0に戻った場合、というわかりやすい例を考える。
左図で株価1.0で買って、株価1.0で売れば、1倍で損得なし。
売買①:1/1=1倍
しかし、右図で株価1.0で買って、株価0.75で一旦損切りする。
売買①:0.75/1=0.75倍
その後、底値の株価0.5で買って、株価1.0で売る。
売買②:1/0.5=2倍
トータルで、1.5倍と儲けることができる。
売買①②:0.75×2=1.5倍

売買のタイミングが多少ずれても、売①より買②の価格が低ければ、絶対より儲かるのである。

 今度は、上昇相場で考えてみる。
z12 (555x298)
株価の推移。

 また、わかりやすい例で。
左図で株価1.0で買って、株価4.0で売れば、4倍の儲け。
売買①:4/1=4倍
しかし、右図で株価1.0で買って、株価3.0で一旦売る。
売買①:3/1=3倍
その後、底値の株価2.0で買って、株価4.0で売る。
売買②:4/2=2倍
トータルで、6倍と儲けることができる。
売買①②:3×2=6倍

これは、ベストのタイミングで売買できた時の計算だが、タイミングが多少ずれても、売①より買②の価格が低ければ、絶対より儲かるのである。
下がり始めたら売って、上がり始めたら買う。
至極当たり前の話だけど、どうしても売買せずに保持してしまう。

 この基本を頭に叩き込んでおくために、書いた。

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コメント

  1. 治郎 より:

    非常にわかりやすい説明で、参考になりました。
    当たり前のことを、当たり前にやる。
    これでよね。
    それが難しいのだけど…