三重県・伊賀にある霊山に登った(2015/04/02)。
名阪国道の上柘植ICで降り、20分ほどで、田代湖に到着、野外活動センターのゲート前の路肩スペースに車を停めた。
これは、麓の車道から見上げたところ。
野外活動センターのゲート前。 右手の路肩に車を停めた。
田代湖。 手前に大きな堤が広がっているのが、印象的。
左手に田代湖に周囲を歩く。
田代湖には、なぜか錦鯉がたくさんいた。
田代湖に周囲を歩く。
ここにもアセビがちらほら見られた。 後に嫌というほど見ることになる。
野外活動センターに出てきた。
前を少し通り過ぎて、
ここが登山口で左手に入る。
植林の中、木の階段を登っていく。
スギの箇所があったりヒノキの箇所があったりする。
木の間越しに青空が見えてきた。
もうすぐで、張り出し尾根だ。
風にざわめくスギの音が心地よい。
標高680mぐらいかな。
この尾根の上から、アセビの群落が始まる。
アセビの大木。
これだけ、大きいのは珍しい。
小さな沢を渡る。
この辺りから、アセビの群落が本格化する。
ただ、アセビの花がちらほらとしか見られない。
満開と当たりをつけて来たのに。
遅かったのか?
異様に曲がりくねったアセビ。
これでも、枯れ木ではなく、ちゃんと生きている。
とてつもなく、くねくねしながら、枝を広げたアセビたち。
迫力あるよ。
やっと、満開のアセビを見つけた。
益々、アセビの林になってきた。
やっと、霊山の主稜線に出た。
もうこの辺りは、見事すぎるアセビの大群落。
県の天然記念物に指定されるだけのことはある。
右手に進む。
鮮やかに満開のアセビ。
房状に小さな花がかわいい。
頂上への登り。
右手には、満開のアセビ群落。
ピンクのアセビも混じっている。
左手に石段が現れ、これを登ると、
広々とした霊山頂上。
すこし窪地になっている。
正面には石室。
ここは、最澄による一大寺院があったらしい。
ここが、霊山頂上。
ここは、草地の斜面になっていて、北西の眼下には、伊賀盆地が広がっている。
これと似た感じの風景をどこかの山の山頂で見たのだが、思い出せない。
ここで、ベンチに座って昼飯を食べる。
雨乞山が見える。
南には、真近に霊山南峰が見える。
さて、大平池に下るコースから帰ることにする。
このマイクロウェーブ中継施設の右脇に、舗装道がある。
10分ほど下ると、カーブミラーがあり、これが目印。
ここを右手に入っていく。
ここは、ゆるい尾根道。
右手には、植林。 左手には、アセビ。 ここにもあるよ。
この分岐を左へ。 右でも多分戻れると思う。
下っていくと、ここで右へ屈曲する。
下ると、右へ。
ここを右手に少し登る。 左は林道のようだ。
また、別れに来た。
木を跨いで、向こう側から振り返ると、立ち入り禁止と書かれている。
野外活動センターの活動範囲外ということで、危険な所は何もない。
さて、行き先表示がないので、判断に苦労する。
左かな、と思って、左へ行く。
これが間違いだった。
なかなか大平池に出ないな、と思っていたら、どうやら、大平池の南側をどんどん進んでいってしまったようだ。
あわてて、ここに戻ってくる。
そして今度は、右手に下る。
この階段を下って行くと、
木の向こうに大平池が見える。
ほっとした。
こういうスリルがあるのも、山の楽しみ。
大平池。 右手の池沿いを歩く。
大平池の堤に出て、下の林を覗く。
やがて、田代湖に出て、野外活動センターのゲート前に戻った。
アセビ、アセビ、アセビで、アセビを満喫する山登りだった。
登るなら、今の満開の時期だね。
稜線のアセビが満開で、全体的な満開を楽しむなら、1週間ほど前がいいのかも知れない。
ただ、アセビの開花は、個体差が大きいらしいので、全部が咲くかどうかわからない。
アセビの幹や花を楽しめたし、中央が窪んだ独特の霊山頂上も面白かったし、頂上からの展望も良かった。
下山ルートも迷うところがあって、面白かった。
(コースタイム)
野外活動センターのゲート前11:30 → 登山口11:45 → 尾根分岐12:30 → 12:40霊山山頂13:10 → 13:50分岐14:15 → 大平池14:20 → 駐車場14:45
霊山(伊賀)の登山で出会った樹木を紹介します。
アセビ(地点A)。
張り出し尾根から尾根の分岐あたりまでの広大な領域が、アセビの大群落だった。
くねるような枝に風情もあって、歩いていて楽しめた。
ねじれた縦・裂のアセビの樹皮。
枝先に集まった、小さな鋸歯のアセビの葉。
ピンクがかったアセビの花。
地点Aから離れた所だけど、アセビの実。
ヒサカキ(地点B)。
褐色かやや橙色の平滑なヒサカキの樹皮。
鈍い鋸歯。
葉先が突き出て、わずかに凹む。
葉裏の葉脈の網目が目立つヒサカキの葉。
枝先に細長い冬芽がある。
ヤブツバキ(地点C)。
ヤブツバキの白っぽい平滑な樹皮。
細かい鋸歯、葉先が短く突き出ている、ヤブツバキの葉。
イヌツゲ。
頂上にぽつんと生えていた。
アセビと共にイヌツゲも生息地として有名なようだが、イヌツゲはあまり見かけなかった。
まるで、イヌツゲがアセビに淘汰されたようだった。
皮目が点在するイヌツゲの樹皮。
風格を感じる。
寺院があったころから、生えていたのだろうか。
楕円形で低い鋸歯のイヌツゲの葉。
似たツゲは、全縁で対生。