小谷山・虎御前山 (5) ~まとめ : 歴史ある山城跡を訪ねて~

 滋賀県の琵琶湖の北東ある小谷山495mと虎御前山224mに登った(2015/12/09)。
長浜ICから北上、小谷城戦国歴史資料館の前の駐車場に車を停めた。
小谷山 231 (640x480)
左手にある建物が小谷城戦国歴史資料館。
その手前に広大な駐車場がある。
正面に聳えるのが小谷山。
右手の電柱の所から、登山道が始まる。
この写真は下山して戻ってきてから撮ったので夕焼けに染まっているが。
小谷山 004 (640x480)
右手に尾根に向かって進む。
小谷山 014 (480x640)
尾根にとりついて、気持ちの良い尾根道を登る。
小谷山 029 (640x480)
この別れを右手に金吾丸へと向かう。
小谷山 032 (640x480)
雄大な伊吹山が見える。
小谷山 034 (640x480)
金吾丸。
下ると、合流してしばらくで、
小谷山 039・車道出会い (640x480)
車道に出会う。
小谷山 040 (640x480)
小谷城跡絵図。
右の尾根を登って、小谷山頂上へ。 そして左の尾根を下って戻る予定。
広大な山城である。
浅井長政の栄華が偲ばれる。
小谷山 047 (640x480)
お茶屋跡。
小谷山 049 (640x480)
馬洗池。
小谷山 053 (640x480)
首据石と史跡が続く。
小谷山 058・桜馬場 (640x480)
ここが、桜馬場。
ここから少し左手に進んだ所からの景色が素晴らしい。
小谷山 061 (640x480)
これから登る小谷山の頂が見える。
小谷山 062 (640x480)
琵琶湖に浮かぶ竹生島。
小谷山 063 (640x480)
比良の山並み。
小谷山 065 (640x480)
長浜市街。
小谷山 067 (640x480)
南には霊仙山。
景色を堪能した後、少し登ると、
小谷山 069・本丸跡 (640x480)
本丸前の大広間。
さすがに広大な平地が広がっている。
小谷山 072 (640x480)
そして、丁度紅葉が見頃だった。
そういえば、高取山の山城も紅葉が美しかったなあ。
武士達は、山城にもみじを植えて、紅葉を楽しんだのであろうか?
小谷山 074 (640x480)
この上が、本丸跡。
小谷山 082・本丸跡 (640x480)
本丸跡。
小谷山 078 (480x640)
大広間を見下ろしながら、昼飯を食べた。
大広間の降りて、本丸跡の左手を進むと、
小谷山 084・大堀切 (640x480)
大堀切。
わざわざ堀を削って、防衛のため本丸と中丸を分断したそうだ。
小谷山 085・中丸跡 (640x480)
中丸跡。
小谷山 086 (480x640)
どんどん丘を登っていくと、
小谷山 091・京極丸跡 (640x480)
京極丸跡。
小谷山 095 (640x480)
敷き詰められた、落ち葉が美しい。
小谷山 098・小丸跡 (640x480)
小丸跡。
小谷山 102・大石垣 (640x480)
少し右手に回ると、大石垣がある。
唯一大きな石垣が残っている所。
小谷山 106・山王丸跡 (640x480)
さらに進むと、山王丸跡。
ここがこの尾根の頂上。
それにしても、長い城跡だった。
浅井長政のこの山城にかけた思いが偲ばれた。

 天正元年、織田信長は、虎御前山を前線基地として、小谷山城の浅井長政を攻める。
羽柴秀吉の軍勢が清水谷の急傾斜から小谷城京極丸を急襲して陥落させ、本丸を守る長政と小丸を守る長政の父・久政を分断させることに成功した。
さらにその日のうちに小丸を落城させ、久政は自害した。
さらに次の日には本丸も落ち、長政は本丸の袖曲輪にある赤尾屋敷で自刃し、ここに浅井氏は滅亡した。
その後、この地は秀吉に与えられるが、秀吉は琵琶湖から離れた小谷城を嫌い、北国街道と琵琶湖に面しており港もある今浜に新たに長浜城を築城して居城とした。
そのため小谷城は廃城となり、現代に至っているそうだ。

 それにしても、秀吉は、よく清水谷の急傾斜から小谷城京極丸を急襲したもんだ。
自分なら、清水谷から六坊を経て、山王丸から攻めたいが、六坊から山王丸までの尾根道も狭く、なかなかの堅城のように思えた。
こういうことは、実際に登ってみないとわからない。

小谷山 112 (640x480)
尾根の頂上にある山王丸跡から小谷山へ向かって、尾根を下る。
小谷山 113 (640x480)
小谷山の頂上に向かう。
小谷山 120・六坊址 (640x480)
鞍部にある六坊址。
小谷山 121・清水谷別れ (640x480)
清水谷別れ。ここはまっすぐ。
小谷山 122 (480x640)
再び、登り。
小谷山 124 (640x480)・巳高山
巳高山が見える。 登ったことがある。
小谷山 125 (640x480)・金糞岳
金糞岳。 ここも登ったことがある。
小谷山 129 (480x640)
さらに登ると、
小谷山 132 (640x480)
伊吹山が。
小谷山 135 (640x480)
麓に西池。
小谷山 137 (640x480)
長浜。
小谷山 139 (480x640)
もう少し登って、
小谷山 143 (640x480)
広い山頂に到着。
小谷山 145・小谷山頂上 (640x480)
少し奥に進んで、小谷山頂上。
小谷山 148 (640x480)
西にのみ眺望が。
小谷山 150 (640x480)
ちょっと戻って、標識のあるここを右手へ。
小谷山 152 (640x480)
ここも山城跡なので、傾斜地を下っていく。
小谷山 154 (480x640)
しばらくで、緩やかな下りに。
小谷山 162・福寿丸跡 (640x480)
福寿丸跡。
小谷山 166 (480x640)
ここは、紅葉が綺麗だった。
小谷山 163 (640x480)
小谷山 175・山崎丸跡 (640x480)
山崎丸跡。
小谷山 177・タンクのある登山口 (640x480)
タンクのある登山口に降りてきた。
扉を開けて、外へ。
小谷山 178・虎御前山 (640x480)
目の前に虎御前山。
小谷山 180・鳥居 (640x480)
道に鳥居があった。

時間があるので、ここから、虎御前山に向かう。

content/uploads/2016/01/e29358d0bfdff34a58207ba24f094120.jpg” rel=”attachment wp-att-5172″>小谷山 230 (640x480)
365号線を渡って、虎御前山手前の高速道路に突き当るまで行って、右に曲がる。
道路に突き当って、左に高速の下を潜ると、すぐで、
小谷山 182・虎御前山の登山口 (640x480)
虎御前山の登山口に出会う。
小谷山 183 (480x640)
急坂を一気に登る。
小谷山 184 (640x480)
見晴らしのいい所に出て、小谷山が目の前に見える。
ここで、秀吉が敵のいる小谷山を眺めていたそうだ。
小谷山 187 (640x480)
なだらかな稜線を歩く。
小谷山 188 (640x480)
柴田勝家の砦跡。
小谷山 190 (640x480)
この辺りは、古墳が多いみたいだ。
小谷山 191 (640x480)
黄葉がきれいだった。
小谷山 201・虎御前山頂上 (640x480)
こんもりと盛り上がった虎御前山頂上。
小谷山 204・虎御前山頂上(秀吉陣地跡) (640x480)
虎御前山頂上。
秀吉陣地跡でもある。
小谷山 227 (640x480)
この辺りは、黄葉が見事。
小谷山 208 (640x480)
さらに西へと少し下る。
小谷山 210 (480x640)
気持ちの良い稜線。
小谷山 211 (640x480)
雄大な伊吹山が見える。
小谷山 213・虎御前山頂上(信長陣地跡) (640x480)
ここも虎御前山頂上。
小谷山 215 (640x480)
虎御前山頂上。 ここは、信長陣地跡。
小谷山 220 (640x480)
夕日に染まった黄葉越しに琵琶湖を望む。
信長もこの琵琶湖を見ていたのかと思うと、感慨深い。
小谷山 223 (480x640)
鱗雲が気持ちいい。
あとは、来た道を戻る。
小谷山 229・伊吹山 (640x480)
駐車場への返り道。 伊吹山が見事。

 小谷山・虎御前山は、山城と歴史を堪能できるコースだった。
伊吹山や琵琶湖の眺めもいいし。
低山だけど、なかなかいい山登りであった。
虎御前山もついでに登った方が面白いと思う。

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今回の小谷山・虎御前山のコースです。

(コースタイム)
駐車場11:50 → 12:45本丸跡13:05 → 六坊13:40 → 14:00小谷山山頂14:10 → 鳥居15:05 → 虎御前山の登山口15:15 → 虎御前山南の山頂15:45 → 登山口16:10 → 駐車場16:25

小谷山・虎御前山の登山で出会った樹木を紹介します。

map123-r-t (640x499)
樹木の地点です。

小谷山 010・コナラ (640x480)
コナラ(地点A)。
小谷山 013・コナラ (640x480)
コナラの縦・裂の樹皮。
この感じの樹皮は、コナラ・ミズナラ・クリ・クヌギ・アベマキ。
小谷山 011・コナラ (640x480)
先太りの葉でコナラ・ミズナラ。
葉柄が1cmあるので、コナラ。
小谷山 016・サルトリイバラ (640x480)
サルトリイバラ。
小谷山 018・サルトリイバラ (640x480)
サルトリイバラの葉。
小谷山 025・ソヨゴ (480x640)
ソヨゴ(地点B)。
小谷山 026・ソヨゴ (640x480)
平滑で皮目が縦につながることが多いソヨゴの樹皮。
小谷山 028・ソヨゴ (640x480)
縁が波打つ、主脈が目立つソヨゴの葉。
加熱すると、葉が音をたてて膨らみ破裂するソヨゴの葉。
柄が長い赤いソヨゴの実。
小谷山 042・アベマキ (480x640)
アベマキ(地点C)。
小谷山 044・アベマキ (640x480)
縦・裂の樹皮で、コナラ・ミズナラ・クリ・クヌギ・アベマキ。
厚いコルク層で、指で押さえると弾力があるアベマキの樹皮。
小谷山 043・アベマキ (640x480)
細長い葉で、アベマキ。
小谷山 073・イロハモミジ (480x640)
イロハモミジ
7裂または5裂。
小谷山 077・イロハモミジ (640x480)
若い時は緑色、次第に褐色化するイロハモミジの樹皮。
小谷山 075・イロハモミジ (640x480)
裂片は細い。
粗い鋸歯。
小谷山 194・タカノツメ (480x640)
タカノツメ(地点D)。
小谷山 196・タカノツメ (640x480)
白っぽくて平滑なタカノツメの樹皮。
小谷山 195・タカノツメ (640x480)
3出複葉のタカノツメの葉。
小さくて目立たない、先が毛状の鋸歯。

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