奈良県吉野郡にある伯母ヶ峰1267m登った(2016/05/14)。
針ICから、369号線・370号線・169号線で南下、新伯母峰トンネルを出てすぐで右折、和佐又口バス停の手前にあるトイレの前にある駐車スペースに車を停めた。針ICから1時間半ぐらい。
大台ケ原も近いから大分ある。
大普賢岳から伯母ヶ峰へと続く稜線に登って、東の伯母ヶ峰へと歩くコースを往復した。

和佐又口バス停の手前にあるトイレの前にある駐車スペース。

駐車スペースの前に登山口がある。

落ち葉が深々と残る歩きにくい道を行く。

やがて小さな滝に出会う。
この手前で左に登ろうとする踏み跡があるが、まっすぐ歩いて、渡渉する。
落ち葉が酷すぎて、最初明らかな道に気付かなかった。

登ったり、トラバースして、

尾根に出た。
尾根を登り、つづら折りを、また尾根を登って、長いトラバースをすると、

あずま屋に到着。 大分朽ちかけてきている。

ここからは、大普賢岳の雄姿が見える。

左手には、和佐又山も見える。

さて振り返ると、右の道から来たのだが、左は大普賢岳へと続く道で、その間の木の間に、直登する道があり、そこを行く。

植林の中を直登する。
少し踏み跡が薄いが、リボンがあるので、それを目印に登る。
途中何度か、左手に踏み跡が見えるが無視して、基本リボンを目印に直登するイメージで登る。

やっと尾根に出た。
帰りは、この降り口を見落としやすいので、振り返って、しっかりと景色を記憶しておいた方が良い。

ここは、尾根が2重になっている。
広い尾根の中央が凹んでいるとも言えるが。
迷岳ほどではないが、面白い地形である。

帰りにわかりやすいように、尾根の右寄りを進む。

大台ケ原方面が見晴らせる。

右手に自然林、左手に植林の、長い尾根歩きとなる。
見晴らしはあまりない。

下っていくと、関西電力の無線中継局に出会う。
二つの鉄塔の間の右手に、たくさんのリボンの目印があって、そちらに行きかけたが、そちらに下ると、すぐ南を走るドライブウェイに降りてしまう。
ドライブウェイからの登山道用の目印なのである。
なので、そのまままっすぐ歩いた。

すぐで、伯母ヶ峰 峠に到着。

そこからまた登り返す。

1240mピークの手前のここから右手に曲がっていく。

ここが支尾根屈曲点の終わり。

この辺りから実に雰囲気の良い稜線になってくる。
そして、ちらほらとシロヤシオの白い花を見かけるようになる。

これは、アケボノツツジ(アカヤシオ)。
アケボノツツジの赤い花を見かけたのは、ここぐらいだった。

やせ尾根を歩く。

1262m峰。 標識はない。
地図に伯母ヶ峰と書かれているが、伯母ヶ峰はこの先にある。
右手から道が合流してくるようだが、まっすぐ左手に進む。

農林省中継局のある小ピーク。

前に伯母ヶ峰が見える。

少し下がった鞍部は、シロヤシオの大群落だ。
来た甲斐があったというものだ。
癒される。

そして、伯母ヶ峰の頂上手前では、シャクナゲの綺麗なピンクの花が出迎えてくれた。

少し登ると、

伯母ヶ峰頂上。

展望はあまりない。
ここで昼飯を食べた後、来た道を戻った。
ここは、絶対、アケボノツツジとシロヤシオとシャクナゲの咲く5月半ばに来るべきだよ。
1240mピークを右に迂回した辺りからの稜線歩きが、自然林の新緑が鮮やかで、実に気持ちが良かった。
尾根道は快適に歩けるのだが、登山口からあずま屋に出るまでは、落ち葉が酷い所があって、少し歩きにくい。
そして、案外距離があって、寝不足もあって、疲れた。
(コースタイム)
駐車スペース9:15 → 10:35あずま屋10:45 → 11:45伯母ヶ峰 峠11:50 → 12:30支尾根屈曲点12:35 → 1262m峰12:50 → 13:20伯母ヶ峰頂上13:45 → 1262m峰14:00 → 14:20支尾根屈曲点14:25 → 14:50伯母ヶ峰 峠14:55 → 15:55あずま屋16:10 → 駐車スペース17:20
伯母ヶ峰 の登山で出会った樹木を紹介します。
アケボノツツジとシロヤシオとシャクナゲの花が見れて、大満足できた。

アセビ(地点A)。

ねじれた縦・裂の樹皮で、アセビ・ネジキ。

枝先に集まった、小さな鋸歯のアセビの葉。
鋸歯で、アセビ。 ネジキは全縁で落葉。
紅いアセビの若葉。

サワラ。

縦裂けのサワラ樹皮。
鱗状葉で、葉裏にX字形の気孔帯があり、葉先が尖るサワラの葉。

ツガ。

縦~網目状に裂けるツガの樹皮。

やや短くて長さが不揃い。葉の基部の枝に膨らんだ葉枕があり、葉先が丸くわずかに凹むツガの葉。

小柄で楕円形、長さ2.5cm程度のツガの球果。

ヒメシャラの小群落。

ミズキ(地点B)。
枝を水平方向に面上に広げ、いくつもの階層を作るミズキの樹形。

縦に浅く裂けるミズキの樹皮。

湾曲して長く伸びる側脈の葉で、ミズキ類・ヤマボウシ。
葉が枝先に集まっているので、ミズキ。
葉裏が粉白色。 長い葉柄。

ホオノキ(地点C)。

白っぽく裂けないホオノキの樹皮。。

大型の掌状複葉でトチノキ・コシアブラ、または似たホオノキ。
小葉柄に似た枝があるので、ホオノキまたはコシアブラ。
全縁で、葉が5枚でないので、ホオノキ。

コミネカエデ(地点D)。

灰色で縦すじが入るコミネカエデノ樹皮。

5裂、2~3重になった粗い重鋸歯で、コミネカエデ、ナンゴクコミネカエデ、ミネカエデ。
中央の裂片がよく伸びているので、コミネカエデ、ナンゴクコミネカエデ。
比較的、切れ込みが浅く、基部の裂片が小型なのでコミネカエデ。

ホオノキ。

白っぽく裂けないホオノキの樹皮。

枝先に集まるホオノキの大きな葉。
トチノキに似るが、全縁。

アケボノツツジ(アカヤシオ)。

やや網目状に裂けてはがれるアカヤシオの樹皮。

菱形状の葉が枝先に5枚束生するアカヤシオの葉。
葉先が尖り、腺がある。葉柄や葉縁に長毛が多い。
淡い紅紫色のアカヤシオの花。

シロヤシオ。

網目状にはがれるシロヤシオの樹皮。

枝先に5枚の葉が束生するシロヤシオの葉。
葉先が鈍く、腺がある。

白いシロヤシオの花。

シャクナゲ(地点E)。

シャクナゲの樹皮。

長い楕円形で枝先に垂れてつくシャクナゲの葉。

紅紫色のシャクナゲの花。

シロヤシオ。

