八ヶ峰の登山記のまとめです。
丹波と若狭の境にある、八ヶ峰に登った(2014/09/19)。
京都南ICで降りて、162号線・通称周山街道で美山へ、38号線から脇道で知見へ。
山道が多いかと思いきや、走りやすい道で助かった。 2時間で到着。
道の突き当たりが登山口。車2、3台分のスペースがある。
道の突き当たり付近。 ここまで民家がある。
登山口。 ここから登っていく。
杉の植林を抜けると、自然林の歩きやすい登りとなる。
標高500m辺りで、平坦な場所に出る。
ここから、道は緩やかになる。
樹林の中、登る。
また、平坦な場所に出る。
大きな木が生えていて、印象的。
ゆっくり登っていく。
広々とした所に出た。
機械の残骸がある。
ここが、スキー場跡のようだ。
ここを通り抜けて、
緩やかに登っていく。
右手の木の間に、観測所が見えた。
観測所でぐるっと回る。
まっすぐで、緩やかな道になる。
北西の峰が木の間に見えてくる。
ここを少し右手に上がると、
尾根の上の出て、平坦な道。
何だろう。 念仏?が書かれた石碑に出会う。
尾根を右手に逸れていき、少し薄暗い道に入っていく。
知見坂峠に到着。
尾根の上に出た。
尾根の向こう側に降りれて、峠と言えると思うんだけど、向こうへの下りはない。
少し、休憩。
実に感じのいい、豊かな樹林。
鉄塔に到着。
写真は、帰りに撮った奴。天気が下り気味。
若狭方向に広がる山並み。
ひとコブ越えて、最後の登り。
八ヶ峰頂上に到着。
ほどよいスペースのある頂上。
赤松が生えていて、下草があって、少し庭園っぽい雰囲気がある。
何と言っても、北側の若狭湾の眺めが美しい。
この景色を眺めながら、昼飯を食べる。
左手の双耳峰は、青葉山。
青葉山は、登ったことがある。
これだけくっきり双耳峰に見えるんだ。
こちらは、東側の展望。
時間があるので、じっくり展望を楽しんでから、来た道を下山した。
道は広く、ゆったりして、歩きやすい。
何より、樹林の種類が豊富で、豊かだ。
木々を見て、楽しむ登山。
(コースタイム)
登山口11:25 → スキー場跡12:05 → 12:35知井坂12:45 → 13:05八ヶ峰頂上13:40 → 知井坂14:05 → 14:35スキー場跡14:40 → 登山口15:05
八ヶ峰の登山で出会った地形を地形図と共に紹介します。
水色:谷、緑色:尾根
地点Aの平坦部です。
等高線が急に広がっています。
登山道の左手に谷が来ています。
前方に平坦部が広がっています。
平坦部から振り返ると、登ってきた道と、ここで谷が終焉するのがわかります。
地点Bの平坦部です。
前方に前方に平坦部が広がっています。
さらに前に進んで、道は左へと曲がっています。
左手に谷が切れ込んでいます。
平坦部の奥で谷が終焉しています。
振り返ると、狭い谷です。
地点Cの平坦なスキー場跡です。
ここは、地形図からもわかるように、地点A,Bより広い平坦部です。
東に平坦部を通り抜けて、振り返って見た光景です。
地点Dの尾根の大曲りです。
尾根の先に観測所があり、右手の木の間に見えます。
尾根を右手に進んでいます。
先でぐるっと回ると、
今度も右手に尾根を見ながら進みます。
地点Eでは、北に進みながら、尾根を斜めに乗り越えていきます。
右手に尾根を見ながら進みます。
ここで、右手に少し登って、尾根の上に出ます。
尾根の上の平坦な道です。
この石碑の辺りで、
道は下りとなり、尾根を乗り越えたことになります。
この先に、
知見坂峠があります。
まさに鞍部に乗り上げようとしています。
モミ(地点A)。 ところどころで見られた。
モミの網・裂の樹皮。
葉軸が茶色なので、モミ・ツガ・トウヒ。
葉先が二叉なので、モミ。
コナラ(地点B)。
コナラの縦・裂の樹皮。
この感じの樹皮は、コナラ・ミズナラ・クリ・クヌギ・アベマキ。
先太りの葉でコナラ・ミズナラ。 葉柄が1cmあるので、コナラ。
コナラの林(地点B)。
ウリカエデ(地点C)。
緑色の縦・筋の樹皮で、ウリカエデ・ウリハダカエデ。
浅い切れ込みの3分裂でウリカエデ。
ブナ(地点D)。
ブナの灰色で平滑の樹皮。
葉の縁が波形。 葉の下よりで太い。
側脈が7~11対。 冬芽が細長くて尖っている。
これもコナラの林(地点E)。
コシアブラ(地点F)。 中央の少し細い木。
灰白色で平滑の樹皮。
5枚の掌状複葉で、コシアブラ・トチノキ。
先が糸状の鋸歯で、コシアブラ。
ウリハダカエデ(地点G)。
樹皮は、灰褐色で縦に浅く裂けている。
若木は緑色だが、成木は灰褐色。
葉裏の脈上に赤褐色の毛があるのでウリハダカエデ、無毛ならホソエカエデ。
クリ(地点H)。
クリの縦・裂の樹皮。
この感じの樹皮は、コナラ・ミズナラ・クリ・クヌギ・アベマキ。
細長い葉で、クリ・クヌギ・アベマキ。
鋸歯の先まで緑色でクリ。 クヌギ・アベマキは、鋸歯の先は緑色が抜けている。
コハウチワカエデ。
樹皮は、灰青褐色で滑らかだが、立てに筋が入る。
9分裂。
イヌシデ。
樹皮は、灰褐色で滑らかだが、立てに筋が入る。
葉柄に毛があるので、アカシデでなく、イヌシデ。
縦・裂の樹皮の木が多く見られ、確認できたのは、コナラとクリだった。
コナラ林は美しかった。
また、灰褐色で縦・筋または縦に浅く裂けている樹皮の木も多く見られた。
この場合、当て嵌る木の種類が多いので、同定が難しい。
ウリハダカエデ、コハウチワカエデ、イヌシデが確認できた。
灰色で平滑の樹皮だと、ブナとコシアブラが確認できた。
自分が山で見てきた印象では、丹波・丹後あたりでは、樹林が美しい。
自然林でも、密生することなく、ほどよい間隔で生えているのが、美しく感じる要因かもしれない。
そして種類が多く、生き生きとして見える。