鈴鹿山脈の南部の油日岳、那須ヶ原山に登った。新名阪の土山ICで降り、油日神社近くから林道に入った。少し荒れた林道を進んで、行き止まりのスペースに車を止めた。最初は、沢沿いの道を登っていく。やがて沢を離れ、杉林の中の少しきつい登りをあがっていく。分岐に出て、右に行ってすぐに油日岳頂上に出た。西側に小さな祠があり、西側にのみ眺望が開けていた。澄んだ秋の空にきれいに巻積雲が浮かんでいた。昨日の雨で秋がやってきたようだ。山に少し寂しさが漂い始めていた。
那須ヶ原山に向かって稜線を歩んでいく。稜線は割りと狭いが、高度が低いため木が茂っており、視界は良くない。加茂岳を越えると急に視界が開け、那須ヶ原山への稜線を一望できる。今日一番の展望であった。ここから厳しい道のりとなる。急なアップダウンが続くのだ。高低さの少ない油日岳から那須ヶ原山の道のりわずか2.5kmがガイド本でなぜ2時間15分もかかるのだろうと思っていたのだが、その通りになってしまった。アップダウンが激しいので、筋力を使うのが後で堪えることとなった。道半ばまで来た時、その歩きにくさにうんざりして、もう帰ろうかとも思ったが、それもくやしいので、進んでいくと後半は大分歩きやすくなった。
那須ヶ原山手前でも一箇所視界が開け、北西には大原貯水池や土山の里と山々が望め、東には伊勢湾が望めた。進んでいくと、那須ヶ原山頂上に着いた。祠があり、整備されていて、ベンチもある。展望はさほどない。昼飯を食べ、一休みした後、来た道を戻ることにする。行きに比べ、戻りの方がまだ歩きやすかった。油日岳分岐からの急な下りを降りた時、持病の膝痛に襲われ、歩くスペースが極端に落ちたが、4時頃登山口に着いた。
(コースタイム)
油日岳登山口10:00 → 10:35油日岳頂上10:45 → 11:25三国岳11:30 → 12:55那須ヶ原山1:20 → 3:10油日岳分岐3:15 → 油日岳登山口3:55
油日岳山頂の祠
登りの沢
山頂から余野高原の空 加茂岳過ぎから那須ヶ原山への稜線
加茂岳過ぎから那須ヶ原山 三国岳過ぎから稜線
手前から大原貯水池 山頂の祠
那須ヶ原山手前から伊勢湾 ふと見上げた葉裏