鈴鹿山系にある綿向山に登った。竜王ICから40分ほどで着く。御幸橋駐車場からすぐのヒミズ谷出会い小屋からつづら折の登りになる。スギ林の中をゆるやかな登りが続くが、ヒノキも混じっているようだ。明るく歩きやすい道で、快適な山登りとなる。5合目小屋で、視界が開け、竜王山や麓を見渡すことができる。しばらく登ると、祠のある行者コバに着く。ここからブナ林だ。ブナ林は、なぜか気持ちがいい。コケの生えたような滑らかな幹を見ると、触りたくなる。谷の所に、雪がまだ残っていた。おっちゃんが一人で雪掻きをしている。ご苦労様と言って、通ろうとすると話しかけられた。今年は、2月に大雪が降って、例年より、一月くらい遅くまで雪が残っているそうだ。帰りに水無山に行くと言ったら、雪が残っているよ、止めた方がいい。竜王山がいいよ、と教えてくれた。感謝せねば。しかし、冬山用直登尾根コースを行かず、道止めがあるのを取り外し忘れと解釈して、この道を選んだのは、ラッキーだった。帰りは、竜王山に行くことに決める。この辺りから、またつづら折になるはずが、少し雪が残っていて、道がわからなくなった。滑りながらも、木につかまりながら、なんとか南尾根にとりついた。急な踏み後を登って、頂上に着いた。東に目の前に雨乞岳が見え、そのすぐ南に鎌ヶ岳のとんがり屋根が見える。すばらしい景色だ。四方にパノラマが広がり、ここまで景観のいい、気持ちのいい頂上もそうはないと思う。
下りは、おっちゃんのお勧めどおり、竜王山に向かう。ここからは、眺めのいい尾根歩きとなり、良かった。但し、イハイガ岳分岐からの下りは、少しきつくて歩きにくかった。一度下ってから、登りなおす。そこから振り返る綿向山の景色が気に入った。そこから下って、少し登りなおすと鉄塔に出会う。ここも眺めがいいし、芝生みたいになっていて、傾斜も丁度良く、寝転んで休んだ。しばらく行くと、竜王山の頂上だ。ここからイッキの下りだが、つづら折になっているので、比較的歩きやすかった。林道に出会うと、後は道を辿って、駐車場に戻った。
写真は、鉄塔から望む綿向山。