カナダで開催されている女子ワールドカップ、なでしこジャパンのベスト8進出を賭けてのオランダ戦を見た。
先発メンバーを見て、佐々木監督はさすがだな、と思った。
ここまで、3試合で登録メンバー23人全員をピッチに立たせた。
それが本当にいいことかどうか、わからないが、メンバー全員の一体感を出すには最高だろう。
そうしても勝ち上がったというところが、監督の手腕。
佐々木監督は、百戦錬磨の監督になりつつある。
GKは海堀、DFは有吉、石清水、熊谷、鮫島、
MFは阪口、宇津木、宮間、川澄、
FWは大儀見と大野
だった。
大野のFW起用と川澄の起用が正解。
澤穂希を先に使うか後で使うかは、どちらでもいいんじゃないかな。
前半10分、左サイドから宮間が実に正確なクロスを送り、大儀見がヘディングシュート。クロスバーに弾かれたが、そのボールを有吉が右足でシュートし、ゴール左隅に突き刺して先制した。
その後、日本がボールを支配していた。
オランダは後ろから丁寧にボールをつないでくるので、驚いた。
これなら、日本のMFの守備網で捕まえられる。
後半も、日本が支配。
途中で大野に代えて、岩渕をピッチに投入する。
岩渕が攻撃を活性化、後半33分、岩渕から大儀見にスルーパス、大儀見がオーバーラップした宮間へヒールパス。宮間が中央にパスを戻すと、岩渕がこれをスルー。最後は走り込んだ阪口が左足で豪快なミドルシュートを決めた。
本当に鮮やかなコンビネーションでの、なでしこらしいゴールだった。
このまま、2-0で完勝と思いきや、終了間際の後半47分、オランダのヘディングシュートをほぼ真正面だったのにGK海堀が後ろにそらして、決められた。
なぜ、後ろにそらしたのか、不可解なゴールだった。
イレギュラーしたようにも見えなかったのに。
これがなかったら、完勝だった。
個人では、怪我から回復中の岩渕が凄かった。
こんなに成長しているとは。
技術レベルが、なでしこの中でも抜けている。
特にドリブルが。
岩渕が45分でも出れるようになったら、日本はワンランク、アップするよ。
あと、不調の川澄も、徐々に回復しつつあるような気がする。
大儀見、岩渕、川澄、宮間で攻撃陣を組めたら、世界イチニの攻撃力になると思う。
決勝に向けて、調子を上げていってほしいね。
ワールドカップ連覇に向けて、期待が出て来た。
初めは、無理だろうと思ってたけど、これなら、やれる。