キリンチャレンジカップで、日本代表はパラグアイ代表と対戦した。
日本の出場メンバー。
代表初選出の伊藤 洋輝を左SBで起用してきた。
ドイツでのプレーを見たことがないので、どれくらいやれるのか、注目して見てた。
相手プレッシャーに対しても落ち着いてプレーしてたし、SBにも関わらずサイドチェンジのパスを蹴れてたし、何より驚いたのは、右足でもサイドチェンジのパスを蹴っていたのだ。 これは、凄い。
足元の能力が相当高い。 いつの間にこんなに成長したのだ。 アンダー代表でボランチでのプレーを見てたけど、大型ボランチと期待されながらも、イマイチだったのを覚えている。 ジュビロでも出れず、このまま消えていくのかなと思っていたら、ドイツでこんなに大化けするとは。 ホント、わからんもんだな。
さて、試合は序盤から日本がボールを支配した。
原口のプレスが良かった。 原口がキレキレだったな。 原口は守備も出来る攻撃的なインサイドハーフ。 田中碧と守田は攻撃も出来る守備的なインサイドハーフ。 特徴が異なるから、選びたい選手なんだよな。 そして、予選ではイマイチだったけど、この試合で力を発揮してきたのは、さすがだな。
堂安も縦突破は出来なかったけど、内に切れ込んでラストパスとか出せてたし、球際の強さを見せてた。 ただ、左足を抑えられたら、縦突破出来るかが、堂安の問題点なので、それは解消されてなかったな。 パラグアイは堂安の特徴を知らないから対応出来ていなかったな。
鎌田はさすがに巧かった。 巧さに磨きがかかってきたな。 ただ、ドイツやスペイン相手にあの守備じゃあ、インサイドハーフでは使いたくないな。 使うとしたら、4-2-3-1のトップ下だな。
日本が攻め続けていたから、鎌田の守備力が問われなかった。
前半36分、伊藤のロングフィードを浅野が落として、原口が外とみせ掛けて内へスルーパス、浅野が抜け出して、GKとの１対１で冷静にループシュートを決めてみせた。 やるね、浅野は。 セルビアのパルチザンで点をとりまくって、明らかに巧くなってるから。 ただ、レギュラー争いには、足りないかな？
前半42分、堂安が右サイドからゴール前へクロス、走り込んでいた鎌田が頭で合わせると、シュートはGKに当たってゴールに吸い込まれた。 2-0。
後半14分、伊藤のミスパスをカットされ、ゴンサレスがそのまま谷口を交わして、鋭いシュート決めた。
圧倒的に日本が攻めてたのに、1点差になって、どうかな？と心配したが、すぐさま、１分後に原口が三苫へパス、三苫がワントラップでボールを前へ持ち出して抜け出し、ループシュートを決めて、突き放した。
後半25分、鎌田が倒されて得たPKを堂安が蹴るが、GKにセーブされた。 あれを決めないとダメだな、堂安は。
CKとか鎌田から奪って蹴ってたけど、いいボールを蹴れてなかったな。 久保よりは良かったけど、どうなのかな？
後半40分、田中が鎌田からのパスを受けて、PA手前からミドルシュートを放ち、ゴール左に決めてみせた。
これで、4-1。
そのまま、試合終了で、内容でも点数でもパラグアイを圧倒した。
日本も強くなったものだ。 勿論、ガチのパラグアイじゃないけど、それなりに強いパラグアイを圧倒したんだから、強くなっていると言えよう。
ベトナム戦でサブメンバーが散々な出来だったので、サブはやはりサブだなと思ったけど、明らかにレベルアップしてるな。 三苫はさらに成長してるし、当たりにも強くなっている。 原口も良くて、田中碧からレギュラーを奪うかもな。 ただ、田中碧は守田との連携がいいからなあ。
山根も代表に慣れて来たな。 酒井宏樹には勝てないけど。
板倉も大分代表になじんできた。 ただ、自分は板倉の守備力を買っていない。
シュミット ダニエルは、良かったなあ。 相変わらずキックはいいよな。 なんで、権田が正GKなのか？理解に苦しむよ。 権田が勝ってるのは、至近距離での反応だけだよ。 それ以外は、全てシュミット ダニエルの方が上。 高さがある時点で世界で戦う上で、日本の弱点を補えるだけでなく、足元も巧いからなあ。 DF陣が安心して、GKにボールを戻して、ビルドアップをし直せる。
ま、一番の驚きは、伊藤 洋輝のプレーだったな。 両足で蹴れる足元の技術の高さは大したもんだ。 高さはあるし、スピードもある。 左SB確定だろ。 ドリブラーとの１対１だけが未知数だけど、それを見たいからブラジル戦には途中からでもいいから起用して欲しいね。
あと、森保監督のコメントにも驚いた。
インタビューは、まず周囲への感謝から始まるのに、今回は試合内容についてまず語っていた。
そして、「ワールドカップに出場する国とそうではない国の差を示せたと思います。」と語ったのに驚いた。
パラグアイを下に見た発言だよ。 失礼な発言だなと聞いた瞬間思った。 森保監督はこういうことは絶対言わない。 気合の入った顔をしてたし、気遣いより勝負へのこだわりが強くなってきたのかな。 これは、いいことだな。 森保監督が勝負師に変わることは、相当重要だからね。 選手たちがこれだけ成長してるのだ。 監督も成長しないと、話にならん。