ガンバ、引き分けが精一杯。 苦しい試行錯誤が続く。 G大阪1-1大分。

 J1第8節、ガンバ大阪はホームで大分トリニータと対戦した。


出場メンバー。

3バックにして、アデとウィジョを外してきた。
何がしたかったのか?

何と、ガンバは大分相手に完全にリトリートして守ってきた。
大分をリスペクトし過ぎだろう。 あきれた。
そんなガンバ相手に大分は戸惑ったろうけど、後ろでゆっくり回した。
ボールを繋ぐ技術がしっかりあることに驚いた。
とても、J1に上がってきたばかりのチームとは思えない。
そして後ろのボール回しにGK高木 駿が加わってくる。
これが、巧いのだ。 西川なみだな。
そして、昨年のマリノスの飯倉みたいに高いポジションを取ることもある。
大分は、こんなサッカーをするのか。
Jリーグも多様なサッカーチームが出てくるようになった。 喜ばしいことだ。

まあ、ガンバは引いて守ったので、点は取られる気がしなかった。
ただ、ボールを奪って、カウンターに出ようとすると、すぐ奪い返された。
やるなあ、という感じだ。
そして、前半21分、渡邉 千真が相手との接触で足を痛め、ファンウィジョと交代した。
ここで一瞬のスキが生まれたのか、前半25分、右サイドからのクロスを、ゴール前にオナイウが跳び込んできた。 東口がパンチングするが、ボールは目前に突っ込んできたオナイウの肩に当たってゴールに吸い込まれた。
リプレーで見ても、ハンドかどうか微妙だったので、不運だったな。

あきれたのは、その後の試合展開だ。
先制されたのに、ガンバは相変わらず、リトリートした。
ホームでやる戦い方か? 呆れたよ。
大分はガンバが取りに来ないので、後ろでゆっくりボールを回した。
そして、前半終了。

いや、前半46分、右サイドの敵陣深くから田中がクロスを上げると、ファーサイドでオジェソクがワンバウンドしたボールに合わせるも、枠の上に越えてしまう。
ここで、アナウンサーがオジェソクがJ初ゴールを逃しましたと言った。
Jリーグ130試合出場でノーゴール。 ありえない。
ガンバでボール扱いが一番へたっぴいだが、それでもノーゴールとは。
これで、助っ人外人なんだから。 助っ人外人が一番下手とかありえんだろう。
なぜ、他の外人選手を連れてこないのか? 不思議だね。

ガンバは、せっかく田中達也が出てきたのに、右サイドからほとんど攻めなかった。
藤春がいると勘違いしたのか、ジェソクの左サイドから攻めようとしていた。
馬鹿か? それでも、田中はセンスのあるセンタリングを上げていたけどね。
田中達也は勿体ない。 右SBが出来ないなら取るべきではなかった。
右SHなら、小野瀬がいるからね。 ルヴァンでしっかり使って、運動量の多い小野瀬は休ませる。
そして、ガンバに慣れてくれば、Jでも小野瀬と競争で使うという所だろう。
折角勢いのあった田中達也の才能を潰しやしないかと、心配だよ。
使いこなせないなら、出してあげるべきだろう。 

さすがに、後半このままということはないだろうと思っていたら、
田中達也に代えて、アデミウソンを投入、4バックに戻した。
ガンバは前からのプレスがはまり出す。
慣れた布陣で、コンビネーションが良くなって、波状攻撃をかける。
それでも、大分に必死に守られて、なかなか点が入らない。
しかし、後半26分、クロスのクリアボールに反応した遠藤が、シュートを放つと、DFに当たって角度が変わり、ゴールに吸い込まれた。
攻め続けていれば、こういうゴールもある。 これで同点。

その後もガンバが攻めるが、段々オープンな展開になってきた。
残り10分ぐらいになってからは、ガンバが疲れて、プレスをかけれず、大分のカウンターがはまり出す。
しかし、大分のカウンターも精度を欠いて、点を奪えず。 助かったという感じだ。
このまま、同点で試合終了。
ガンバは、何とか引き分けれたという感じだった。

この試合は、何とも言えない試合。
大分が思ったより強かった。 それが驚き。
後半押しまくられたけど、ガンバが疲れてくると、巻き返して、勝てそうだった。
ガンバが最初からいつものメンバーで4バックで、ガチンコ勝負していたら、どうだったか?
自信をもって、勝てたはずとは言えない。
しかし、宮本監督が策を弄し過ぎて、失敗したという印象は、否めない。
ウィジョとアデに疲れが見られて、こういう采配になったのかもしれないので、何とも言えない所もあるが。
まあ、ここは宮本監督への投資と考えるしかないな。
試行錯誤しながら、いい監督になっていく、そこに期待するしかしょうがない。

大分はなかなかいいチームだね。
無名の集まりなのに。
片野坂監督の手腕が光る。 ミシャの遺伝子を受け継いでるね。

GK高木 駿も、なかなかいい。
Wikipediaを見たら、最初はGK上福元直人の控えだったけど、ピッチの外から試合を観て気付いた課題を練習で試す事をルーティンとして繰り返したことで「パスを受けて、どこを見て、どこが空いているのかが分かるようになった。初めは自分と近いポジションの選手しか見えなかったが、今では最前線の選手からサイドの選手まで見ることができるようになった」と書かれてあった。
それで、このレベルにまでなったのか。 ヴェルディ出身だから、異才があったのかな。
この試合で、CKやセンタリングにも、積極的に前に飛び出して、キャッチしたりパンチングしたりして、ピンチをかなり未然に防いでいた。
リスクもあると思うのだが、今はやれてる。
身長が181cmと低いのが、ネックだね。

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