U-17WCのグループリーグ第3節、日本代表はニューカレドニア代表と対戦した。
日本の先発メンバー。
2人を除く完全なターンオーバー。
これで、第三GKの鈴木 彩艶以外の20人すべてを起用した。
これは、日本の若手年代の基本方針みたいだ。 アジア予選もそうだったし、U-20もそうだった。
選んだからには、全員に経験を積ます。
将来誰が成長するか未知数だからね。 それに使ってみると、案外控えだと思っていた選手の方が良かったりする発見もある。 U-20はそうだった。
このメンバーでも大勝すると思っていたんだが。
第1,2戦でも交代メンバーでうまく経験を積ませていたので、初出場は棚橋・山崎・監物・GK梅田の4人だった。
試合は、日本が立ち上がりから押していて、前半7分には中村がドリブルでペナルティエリア右に進入。DFをかわしてニアに蹴り込み、先制した。
しかし、この後決定機はCKからのヘディングシュートがバーを叩いたくらいで、引いた相手を崩せなかった。
後半から、ボランチの山崎をCBに下げて、3バックにして、両SBを高い位置に置いて、サイドに起点を作って攻める。
さすがの采配、と感心した。
しかし、それでも攻めあぐんだ。
逆に、後半37分、アバウトなロングボールを裏に出され、シュートを打たれるが、GK梅田が足に当てて弾き出すスーパーセーブ。 しかし、その直後のCKをニアでヘディングでそらされ、さらにヘディングでねじこまれ同点に追いつかれた。
そのまま、試合終了。
何ともぬるい試合だった。
森山監督は、試合前「出場メンバーにギラギラしたものを見せて欲しい」とコメントしていたが、試合後のコメントは、「得たものは主力選手を休ませることが出来たことだったが、厳しいゲームだった。ミスも多く、日本らしい試合が出来ずに不本意だった。(3戦を終えて)みんなで動きながら関わり合いながら、テクニックを活かしゴールに向かっていくことが、今日は寄せ集めみたいなメンバーの中で出来なかったことが残念です。次の決勝トーナメントは別物なので、連携深めて勝ちに行きたい」と語った。
これは、厳しいコメントだ。
「得たものは主力選手を休ませることが出来たことだった」なんて、ダメ出し以外の何物でもない。
「寄せ集めみたいなメンバー」という言葉もえぐい。
森山監督も雰囲気とは全然違って、厳しんだな。
自分は、アジア予選を見ているから、皆そこそこやれると思っていた。
だから、かなりがっかりだ。 中村と福岡以外、失格。
椿選手なんて、ドリブラーと言われているけど、全然。
唯一の本職SBと言われる池高は、一本でもセンタリングを上げただろうか?
こんな選手たちじゃないはずなんだけどなあ。
これで、この先、暗雲が垂れこめた。
これからも、中2日、中3日のハードな戦いが続く。
交替メンバーが活躍してくれないと、厳しい。
それに初戦大勝の勢いが完全にしぼんでしまった。
下降ムードになった。
この悪い流れを切り替えることが出来るか?森山監督のマネージメントが問われる所。
ここまでの森山監督のマネージメントは、素晴らしい。
選手起用はベストだったと思う。
ニューカレドニア戦の後半の3バックへの変更もあのメンバーで膠着状態を打開するいい采配だったと思う。
選手の動きが初戦以外重く感じるのが心配な点。
ポテンシャルはあるだけに、調子を上げて欲しいものだ。