WC予選、日本代表、イラクと分けてしまう、痛い。日本1-1イラク。

 ロシアW杯アジア最終予選B組、日本はイラクとアウェーのイランで対戦した。
日本の先発メンバーは、こうなった。

今野・山口蛍が使えないなら、こうなるな。
ただ、なんでトップ下が本田でなくて、原口なんだ。
これは、大きな采配ミスだと思う。
右から、久保・本田・原口としておけば、何の問題もなかった。

 前半の立ち上がりからまあ日本は攻めていたと思う。
前半8分、右CKをニアサイドに飛び込んだ大迫がヘディングシュートで斜め後ろにそらして、見事なゴール、日本が先制する。

大迫の予選初ゴールで、実にいい形で点が入った。
ここから、日本は受けに回る。
危なげなく、前半は1-0。
井手口が良かった。 プレスに走り回り、攻めではボールを受けに顔を出して、ボールを散らす。
ボランチ1番手に昇格だな。

 後半も、同じ展開。
ただ、攻められすぎ。
そして、やはり、ピッチの荒れで肝心の所でのボールタッチにミスが連発する。
何度か突き放すチャンスがあったのに。 PA内外で、大迫・原口がファウルを取ってもらえなかったのも痛かったが。
62分、井手口が転んで頭を打って、今野に交替。 これが痛かったなあ。 大活躍だったのに。
70分に原口を下げて倉田秋を投入。 なんで?
体調不良で糞の役にも立たなかった久保を交替だろう。
シリア戦の体調不良と合わせて判断すれば、先発で使うこと自体間違いだったと思う。
これは、フィジカルコーチのミスだ。 ちゃんと進言できていたのか? ハリルの判断ミスか?

 そして、73分、イラク選手のゴール前でのドリブルを止めたのだが、こぼれたボールを吉田がカバーして、GK川島に取らせようとする。 しかし、川島のセーブは胸に収まらず、しかもそこに後ろからイラク選手の足が吉田の足を押して(多分)、川島にぶつかって、川島がボールを弾いてしまう。 そのこぼれ球をイラクに決められてしまい、1-1の同点になってしまった。
おまけにここで酒井宏樹が怪我をしてしまい、酒井高徳に交替。
3選手交代で、交代カードがなくなってしまった。
日本に攻撃の余力は残っていず、このままドローに終わった。

 本当に勿体ない試合だった。
まず、吉田が蹴りだすべきだったかどうかだが、難しいね。 あれでも良かったと思うが、その後、ジャンプして川島を避けねばダメだった。 そっちの方がミスだな。
そして、川島も一発でボールをキャッチしないとダメだった。
まあ、しかし、ミスと言っても、ミスと攻めるのは少し酷な所もあるが。

 井手口と酒井宏樹の怪我交替も痛かった。 あれがなかったら、乾と浅野が投入できていたからね。 特に乾。
まさに、投入するのに打ってつけの状況だったのに。
倉田は力不足だったな。 肉弾戦では通用しない。
ルーズボールになった時、ほとんどイラクにボールが流れていたのは、如何にデュエルに負けていたかだね。
大迫だけは、勝っていたが。
吉田と昌子のCBコンビは非常に良かった。 1対1で勝っていたし、昌子はスピードがあって、とても良かった。
オフサイドもかなり取れていて、二人の連携が良かった証拠だ。
遠藤航は、後半が良かった。 まずまずかな。
本田は体が重いな、もう昔みたいなプレーはできないな。 それでも存在感はあったが。

 一番悪かったのは、ハリルホジッチの采配だ。
香川と山口蛍の怪我は痛かったかもしれないが、前線の配置を間違えた。
右から、久保・本田・原口としておけば、何の問題もなかった。
トップ下に原口を置くのなら、選手選考に問題があったということだ。
トップ下は、本田か倉田にすべきだった。
倉田は今回のイラク戦では、先発で使えないという判断は当たっていたかもしれないが、それなら本田にすべきだった。
久保を使ったのも大間違い。 体調不良かシーズン疲れで最悪のコンディションだったんだろう。
右から、岡崎(⇒浅野)・本田・原口(⇒乾)の腹積もりでいかなければならなかった。
特に岡崎なら、イラクの左サイドを抑えられていただろう。

 今回のイラク戦、引き分けでも良かったという論調があるが、とんでもない。

勝ち点1上回って、首位だが、サウジとオーストラリアは日本以外の残り1試合は勝つだろうから、勝ち点19になる。
日本は、サウジかオーストラリアに勝てば勿論2位以上になるが、2引き分けだと、勝ち点19で、サウジとオーストラリアは勝ち点20になって、日本が3位になってしまう。 最悪だ。
この引き分けで、日本はどちらかに勝ち切らなくなってしまった。
引き分けで良いとはならない。 相手が引き分けで良くなったのだ。
勝ちやすいのは、どちらかと言えば、ホームのオーストラリア戦だ。
オーストラリア戦は、必勝の構えで戦わなくてはならなくなった。
ピンチだよ。

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