日本代表、本物の完勝。 日本2-0サウジ。

 カタールWC・アジア最終予選の第8戦、日本代表はサウジアラビア代表と対戦した。


日本の出場メンバー。

もう、ホームでは勝ちしか許されない状況。
アウェーでほぼ5分だったのだから、勝てるだろうとは見ていた。 CBが心配ではあったが。
相手の司令塔とエースFWが怪我で不在なのも、有利だった。

それでも、前半サウジにボールを支配される。
原因は、両CBがプレスをかけられた時、簡単に蹴り出していたからだ。
安全にというより、そんなに厳しくなくてもびびって蹴り出してる感じだった。
吉田・冨安との差を感じたな。

日本が攻めだした前半32分、酒井が自陣から裏へロングパス、伊東がスピードで追いつき、相手DFと競り合うが競り勝ち、右サイドの敵陣深くからクロス、飛び込んだ大迫がスルーし、南野が受けて相手DFを交わしてからシュートを放つと、ボールは飛んだGKの足に当たるが、ゴールに転がり込んだ。
素晴らしいカウンターからの得点。  
伊東は当たり負けしなかったし、ちゃんと中を見て、精度の高いボールを入れた。
南野も交わした落ち着きは大したものだった。
南野は、ゴール前の選手だな。 ウィングの選手じゃない。

この後は、互角の展開で前半は1-0で終了。

後半が素晴らしかった。
日本は、一転前からのプレスを強めた。
後半3分、伊東はGKにまでもプレスを掛けて、マイボールに。 これが、日本のプレスアップののろしになったな。 伊東が、オーバーラップした酒井にスルーパス、酒井はダイレクトでクロスを上げると、ファーサイドでフリーの南野がダイレクトでシュートを放つが、枠の左に外れてしまう。 決定機だった。
そして、後半5分、左サイドで繋いでいたボールがPA前に流れて来たのを、伊東が受けて豪快に右足を振り抜くと、弾丸シュートがゴール左上に突き刺さった。 4試合連続の凄いゴール。 伊東様様。

その後も日本は前からのプレスの強度を落とさなかった。
ピンチらしいピンチはなく、2-0で押し切った。 日本の完勝だった。
大迫・伊東・南野の前からのプレスが良かったし、中盤3枚の守備がまた良かった。
守田・田中碧・遠藤航は、皆守備的ボランチ出身で、それをベースに攻撃力を上乗せしてきた選手達。
だから、前からプレスをかけれる。 前の選手達でサウジの攻撃を抑え切った印象だ。
谷口や板倉の力量が問われる場面はほとんどなかったな。 サウジ戦においても。

日本は守備のチームだな。 インサイドハーフを2人とも、守備的ボランチ出身を使っているように。
森保監督は、結局守備的チームを作るのが得意なのだ。

さて、焦点となっていた長友、出来が良かったという意見が多いようだが、そんなことなかった。
悪くなかったという出来。 前半、完全フリーでクロスを上げる場面があったが、精度に欠いた。
酒井が正確なクロスを2度上げたのと比べるとね。 ただ、守備は出来ていたから、まあ合格かな。
一方、中山は良くなかった。 股抜きされるは、2度ほど突破されていた。 田中碧がカバーしてくれたり、相手がミスったりで助かった。 五輪も含めて最低な出来だったな。 チャンスだったのにな。
ただ、森保監督の考え方ははっきりしたかな。
南野は内に入るので、外からの突破力のある長友とセット、三苫とか浅野とかサイドに張るウィングが出たら、守備力のある中山とセット、と考えてるみたいだな。 ただ、長友の突破力が錆びついて来ているから、問題視されている。

まあ、兎に角、日本は強い勝ち方で、完勝だった。
サウジは怪我人も出て、この完敗で勢いが止まったな。 オーストラリアにやられるかも。
アジア最終予選は、長丁場。 層の厚さも含めた総合力が問われる。
しかし、日本もまだまだ。
次のアウェーのオーストラリア戦は、第1戦目だからね。 日本は2戦目に良くなってるから、そこの調整力が問われる。 ただ、続々と怪我人が戻ってきそうだから、楽しみだね。

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