川崎の家長昭博が今季の年間表彰式となるJリーグアウォーズでMVPに選ばれた。
今季の成績は32試合・6ゴール・7アシスト。
川崎の強力攻撃陣の中心とまで言うのはどうかな?と思うけど、果たした役割は大きかったという所かな。
今年の川崎の特徴は、ボールを取られたらすぐ奪い返す守備だけど、家長もこなしていた。
家長も成長したもんだ。
それにしても、家長はとっくに日本代表の中心として活躍しているほどの才能の持ち主だったのに、32歳でやっとこさJ1のMVPかと言う感じだ。
家長に最初に注目したのは、U20-WCの2005年オランダ大会だった。
左ウィングで出場、ドリブルが抜群の切れ味で、日本人でただ一人、活躍していた。 この世代で世界で通用する唯一の選手と見ていた。 本田圭佑もいたけど、全然だったなあ。
その後、ガンバでJ1デビューして、圧倒的な技術を披露するも、イマイチ活躍できななかった。
ボールを足元で貰うばかりで、スペースに出てボールを貰う動きが少なかったこと、守備も相手の前に立つだけで、プレスを掛けることは殆どなかった。
オシムとザッケローニに代表に呼ばれたことはあったけど、すぐ見限られてしまった。
オシムが成長させてくれたらと期待したんだけどなあ。
西野監督が家長を育てられなかったのを後悔しているとコメントしているのを読んだことがある。
また、家長が本田との対談か何かで、30歳前くらいで日本代表に選ばれたら良いなと思っていたとコメントしているのを読んで、何と低い志だと驚いたことがある。 この志の低さが、伸び悩んだ原因だろうなあ。 本田とのえらい違い。
本田圭佑・岡崎慎司・長友佑都と家長昭博には、その才能に雲泥の差があったと思う。
しかし、その後のサッカーへの情熱と考える力と実行力で、大逆転した。
自分のサッカー選手に対する考え方を大きく変えた事例となった。
日本人選手は、外人選手より、精神力が大きなウェイトを占めていて、晩成の傾向が強いと。
家長の若き才能に魅了された自分としては、全然物足りなくて、ブラジルWCとロシアWCで左ウィングでバリバリ活躍していないとなあ。 まあ、それでもMVPを取れて良かった。 おめでとうございますという所だけど。
自分はガンバ選手以外は、日本代表で活躍してなんぼと思っているので、遅すぎるというのが実感。 カタールWCで活躍している姿を思い浮かべることは出来ないからなあ。