米下院は12月21日、つなぎ予算案を可決することなく休会に入り、米政府の暫定予算が21日で期限切れとなることが確定、一部の米政府機関は22日午前0時から閉鎖された。
この米連邦政府機関の一部閉鎖が、1月12日で22日目に入り、23年前の最長記録を更新した。
過去には、2013年10月に16日間、1995～96年のものは最長記録となる21日間続いた。
原因は、メキシコ国境の壁建設費を予算に盛り込むよう求めるトランプ大統領と、反対する民主党の対立により、予算が失効して起きた。
政府閉鎖は連邦職員約８０万人の家計を直撃、1月11日は給料日だったが、給料は支払われなかった。国の安全や国民生活に欠かせない業務を担う約４２万人は無給で仕事を続け、残る職員は自宅待機となっている。
これは、凄いな。 政府職員が無給になるのか。
実際、内務省所管の国立公園や博物館の多くは閉鎖され、職員不在の公園ではゴミの投棄や無断侵入が深刻化している。
食品医薬品局では食中毒を予防する食品施設の衛生検査がストップ。
農務省が運営する低所得者向け食料費支援サービス（フードスタンプ）というのがあるそうだが、現状では3月以降の支給の見通しが立たず、全米4000万人以上の受給者が困窮する事態も懸念されている。
これは、トランプ大統領を恨むだろう。 民主党を恨む人もいるかもしれないが。
面白いのは、株価の推移。
NYダウの推移。
米政府一部閉鎖の12/22から株価が反転して、上昇している。
普通逆だろうと思うんだけど。
トランプ政権は、政府閉鎖が2週間続くごとに「GDP成長率が0.1ポイントずつ押し下げられる」と試算している。
それなのに、上がるんだからなあ。
これから下がるのかもしれないが。
もしかして、メキシコ国境に壁が出来た方が、アメリカ経済にとって大きなプラスと考えてたりして。
トランプ米大統領は、議会上院で民主党が共和党と歩調を合わせ、メキシコ国境の壁建設費用を承認しない限り、政府機関の閉鎖は「非常に長期間」にわたって続く可能性もあると警告している。
また、トランプ大統領は「現時点で、国家非常事態の宣言は想定していない」と語った。
他の項目に割り当てられた予算を転用するために、国家非常事態を宣言する権限を握っているとの見方をあらためて示しつつも、「急いではいない」と述べた。
これは、長引きそうだ。
どちらも、そう簡単に折れないと思うよ。
トランプ大統領は、壁の予算が承認されなければ、国家非常事態を宣言すると言っているからねえ。
世論がどちらかが悪いと騒ぎだしたら、決着が着くのかな？