TV東京の「家、ついていっていいですか」を毎回見てるんだけど、一昨日のは面白かった。
終電に乗り遅れた人に、「タクシー代を払うので、家、ついていっていいですか」と尋ねて、家に上がり込んで、あれこれ聞く番組である。
渋谷駅前でサンタの格好して路上の掃除をしているおじさんがいて、その人に聞くと、部屋が汚いのでと断られる。
このおじさんの話を絶対聞きてえ~と思ったんだけどなあ。
しかし、また別の日に別のディレクターが偶然そのおじさんに声をかける。
今度はokになった。 部屋を掃除したんだろうな。
やはり期待通り、面白い話だった。
無職なのに渋谷駅前を毎日掃除している。
おまけに終電すぎまでやっていて、タクシーで帰るという訳のわからなさ。
家について行って、語られる話が面白かったなあ。
福岡でいろいろあって、東京に出てきた。
東京出身で、初めて働いたのが渋谷だったので、思い出があるのだそうだ。
だから、久しぶりに東京に帰ってきて、渋谷駅前がたばこのポイ捨てであまりに汚れているのが残念だったらしい。
それが、掃除するきっかけ。
最初は1~2週間も掃除すればきれいになると思っていたけど、そんなことはなく、もう7~8か月掃除してると言ってたなあ。
そんなに長いと、御苦労さんと、声をかけてくれる人が出てきて、いろいろジュースや食べ物を貰うそうだ。
そんな物が部屋に溢れてるのには、笑った。
そして今は借金までしていて、おまけに妻子がいるのには驚いた。
奥さんが福岡で働いていて、こっちのことは心配するな、と言ってくれているそうだ。
そして、子供からのお父さん好きという手紙を見ながら、これを見ると、つらいことがあっても頑張れると言う。
なんだか訳がわからない。
頑張るなら掃除じゃなくて、仕事だろうと思うんだけど。
自分でも馬鹿だと思うんだけど、やってると言う。
こんな人は、日本人以外いないんだろうなあ、と思う。
そりやあ、クリスチャンで人助けしている人はいるけど、こういう掃除という地道なことを人のためにしている人というのは、いないだろうなあ。
なんだか、凄く感動して、ほっこりした。
多分、いろいろあって、掃除で心を癒してるんだろうなあとは思った。
この番組は、こんな人も捕まえてくる。
面白い。