米トランプ政権は15日、中国からの輸入品500億ドル(約5兆5300億円)相当に対する関税賦課を正式に発表した。
対中関税の第1弾が対象とする輸入品は総額340億ドルで7月6日に発動する。
昨年の対中貿易赤字は約3760億ドル。
トランプ大統領は、「不公平な経済慣行を通じて技術と知的財産を盗まれることを、米国はもはや容認できない」と述べた。
3月に600億ドル規模の対中関税を発表した後、中国の譲歩があって、なくなったと思っていたんだが、やっぱりやるんだという感じだ。
米朝会談と言い、有言実行の男だなあ。 この行動力は、善悪はともかくとして、凄いとしか言いようがない。
数字的な物を書くと、
米国のモノの貿易収支のうち、輸出が1兆5468億ドルと6.6%増えた。輸入も2兆3429億ドルと7%増えた。
モノの貿易赤字は7962億ドル(約86兆8千億円)と前年比8.1%増えた。
一方、サービス収支は2440億ドルの大幅な黒字だった。
モノとサービスを合わせた貿易収支は5660億ドルの赤字。
米国のモノの貿易赤字で最も大きい対中赤字は3752億ドルと8.1%増えた。
メキシコは、10.4%増えて国別では前年の4位から2位に浮上した。
対日貿易赤字は横ばいの688億ドルだった。
米国の中国からの輸入額は全体の20%ぐらいなので、5000億ドルくらい。
500億ドルということは、中国からの輸入品10%に対して、関税を上げるということ。
総額1000億ドル相当の対中国追加関税の対象となる製品リストをほぼ完成させたとも言われているので、そうなると中国からの輸入品20%に対して、関税を上げるということ。
これは、かなりの影響を与えそうだ。
米国の物価も上がりそうだし。
NYダウも下がったし、日経平均も下がった。
中国は中国の進出している企業から技術を盗るということをしているから、制裁を加えるというのは、正しいことなんだけどねえ。 人口が多くて、消費が多いのをいいことに、やりたい放題だ。 そいう中国に制裁を加えられるのは、米国だけ。
中国が公正になるかどうか、トランプには期待したいね。