米中貿易戦争がいよいよ本格化してきた。
トランプ米大統領は来週のパブリックコメント期間終了後(9月6日)、2000億ドル規模の中国製品に対する追加関税を発動させる意向だ。
さて、この米中貿易戦争がどれくらい世界に影響を与えるのかが心配されるところ。
世界の貿易額(対世界GDP、%)と米国平均関税率の推移。
世界の貿易額(対世界GDP、%)のデータが面白い。
世界の貿易額は、世界のGDPの20%を占めるまでになっているとは。 1/5だよ。
日本の輸出依存度は、15%くらい。 日本は内需国になっているから、影響は比較的小さい方かな。
日本のバブル崩壊以降、世界の貿易額は飛躍的に増えたんだなあ。
さすがにリーマンショックで減少している。
また、ここ数年減っているのも気になるね。 なぜだろう? 原油安のせいかな?
米国の関税率の推移も面白い。
1.5%ぐらいにまで減っていた。 それが対中貿易関税が発動されると、1960年代レベルにまで逆戻りすることになる。
というか、1960年代の関税率って、メチャクチャ高かったんだなあ。
1970年代以降の関税率の引き下げが、日米貿易摩擦の引き金になっていたんだろうなあ。
さて、肝心の米中貿易戦争の影響度だけど、
IMFの推計によると、世界の生産を2020年に0.1%減らせるだけらしい。
投資家への心理的影響を含めても0.5%減。
世界経済は年率3~4%成長しているので、そこまで大きな影響を与えないだろうとのこと。
さてはて、どうなることか?
日本のバブル崩壊が世界にそこまで影響を与えなかったように、中国バブルが崩壊しても中国経済は壊滅的になるかもしれないが、世界にはそこまで影響を与えないのかな?
リーマンショックは、米国が震源だから。 米国が大丈夫なら、そこまで酷くならないのかも。