米中貿易戦争の経緯をグラフにまとめておこう。
中国が米国から農産品の輸入を増やすという約束を実行していないと言って、8月13日に、トランプ大統領は、対中制裁関税「第4弾」を発動すると宣言した。
3,000億ドル相当の中国原産の輸入品に対する10%の追加関税だ。
これを受けて、中国が、23日夜、原油や農産物など約750億ドル分(約8兆円)の米国製品に5~10%の追加関税をかけると、発表した。 報復措置。
これにすぐさま、トランプ大統領が反応した。
トランプ政権は23日、これに対抗して中国からの輸入品に、
▽10月1日から2500億ドル分の関税を今の25%から30%に、
▽来月と12月に新たに発動する3000億ドル分の関税を10%から15%に、引き上げることを発表した。
これは、一段とヒートアップしたな。
どこまで関税率が上がるか、見当もつかないな。 無制限だ。
さらに恐ろしいことに、
トランプ氏はツイッターへの投稿で「残念なことに、これまでの政権は中国が公正かつバランスの取れた貿易を出し抜くことを許し、これが米国の納税者の負担となってきた」と指摘。「大統領としてもはや許すことはできない!」と述べた。
またこれに先立ち「偉大な米企業に対し、中国の代替先を即時に模索するよう命じる。事業を米国に戻し、米国内で生産することも含まれる」とし、「われわれに中国は必要ない。率直に言えば、中国がいない方が状況はましだろう」とも投稿した。
米国企業は中国から引き揚げろと言うのはまだしも、「われわれに中国は必要ない。率直に言えば、中国がいない方が状況はましだろう」という文面は凄い。 市場としての中国まで要らないという覚悟まで示している。
これは、経済戦争の宣言みたいなものだな。
NYダウが600ドル下がり、日経平均先物も600円近く下がっている。
ヤバイな。