棋士と将棋ソフトの統一王座を決める「叡王戦」が始まった。

 今、将棋界の一番の興味は、羽生名人や渡辺棋王のタイトル保持棋士とコンピューターソフトのどちらが強いか、だと思う。
将棋ファンは、大概コンピューターソフトの方が強いと内心思ってるけど、羽生名人や渡辺棋王なら、勝ってくれるんじゃないかと、淡い期待を抱いている。

 今までも、電王戦と称して、立候補や指名された棋士が、ソフトと闘ってきて、勝つ棋士もいるが、負ける棋士の方が多い。
雰囲気的に、棋士とソフトの対戦は、もう今年で終わりかな、と思っていたら、正式なタイトル戦として、立ち上げて来た。
棋士のNo.1を決める「叡王戦」優勝者とソフトのNo.1を決める「電王トーナメント」優勝者が、2日間制の2番勝負で戦うというもの(こちら)。
逃げ隠れのない、ガチンコ勝負。
面白くなってきた。
ただ、棋士が負けると、なんだかんだといって、やっぱり幻滅するだろうな。
しかし、やってみないとわからない。
将棋の新たな境地が開かれるのか、衰退するのか。
アメリカ人なら諸手を挙げて賛成だろうけど、日本人の自分としては、心配が先に立つ。

 さて、棋士の参加者が注目されたのだが、羽生名人や渡辺棋王ら5名を除く全員という結果。
渡辺棋王は、進んで参加すると思ったけど。
えらい肩透かし。
棋士を守った。
中途半端。
けど、この棋戦は最低3年は続けるらしいから、1年目は様子を見て、2年目から羽生名人や渡辺棋王も参加して、徐々に盛り上げようという説もあるみたいだけど。

 この棋戦の立ち上げの英断は、正解だと思う。
これから、新聞は斜陽産業。
ネットの力を借りないと、プロ棋士の存続そのものが危うくなる。

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