ラグビー日本代表、南アに前半健闘するも、実力で負ける。

 ラグビーW杯日本大会、世界ランキング6位の日本代表が同4位の南アフリカと準決勝で対戦した。
日本は、初のグループリーグで目標としていたベスト8を達成。
勢いに乗って、どこまで上がれるか、とても期待していたんだが。

 前半、いきなり南アにスクラムを押し込まれて、トライを奪われた。 
嫌な感じだったが、福岡の激走もあったりして、PGを1本返す。
このまま、ついていければという感じだった。
一進一退の感じもあったが、南アが肝心の所でミスをして、日本は助かっていた。
受ける印象とは違い、日本のボール保持率が80%近くあったので驚いた。
日本は今までと異なり、深いラインを敷いて攻撃していた。
しかし、南アの防御の前への出足が早くて、日本が余裕を持ってラインで回せない感じだった。
何とか繋いでいる感じ。
今までの相手より1段上の感じだった。
それでも、前半は3-8の僅差で終了。
日本の方がスタミナがあるので、後半やれるんじゃないかと見ていた。
それと、相手の出足が余りに早すぎるので、入れ替われると、簡単に相手ラインの裏に抜け出せるので、そういう攻撃にやり方を後半からするんじゃないかと思っていた。
名将ジェイミー・ジョセフHCが、ハーフタイムでそういう指示を出すんじゃないかと。

しかし、後半も攻撃のやり方は変わらなかったな。
後半2本のPGを決められ、3-14と引き離され、さらにセンターライン付近からモールをゴール前近くまで押されて、最後繋がれて、SHデクラークにトライされた。 これで、3-21。
万事休すだった。 
相手得意のモールで圧倒されて、完全に相手の流れになった。

ここからの南アは強かった。
鋭い出足で、日本の攻撃を止め、全然前に進ませない。
日本は素早い球出しからの連続ラック攻撃が得意なのだが、日本選手にタックルしたら、ボールに絡んで、ラックでターンオーバーしてしまう。
ラインアウトになれば、長身選手が絡んできて、マイボールも保持出来ない。
全然、攻撃できなくなり、最後は3-26に引き離された。

試合後のインタビューでフッカー堀江翔太が、「自分たちのやるべきことは全部出せた。南アフリカが強かっただけ。レベルの違いが出た」と語っていたけど、その通りと思ったな。 南アは、かなり強いと思う。
アイルランドとスコットランドに勝った日本に後半試合をさせなかったんだから。

あと、SO田村優の調子があまり良くなかった。
試合開始でいきなりスローフォワードになるパスを出していたし、冴えないプレーが多かった。
前半30分過ぎのプレーで相手と接触し、肋骨を痛めたようだけど、その前から調子は良くなかったな。

もしかして、決勝でオールブラックスと対戦するんじゃないかと夢見てたけど、そこまで甘くはなかったな。
日本はサッカーでもそうだけど、勢いに乗って、上の相手にも勝っていくということがあまりない。
着実に実力を付けていくしかない。 道のりは遠そうだけど。

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