8割の地方銀行が本業の「預貸」で赤字だそうだ。
預貸業務の収益性とは、収入である「貸出利息」から支出である「預金利息」「営業経費」「貸し倒れ費用」を控除したもの。
地銀64行の内、54行が赤字というから、凄まじい。
勿論、原因は日銀によるマイナス金利政策だ。
有価証券運用などによる収益や投資信託や生命保険の販売手数料で黒字は確保しているようだが。
地銀の7割は5年後に赤字とも言われているそうだ。
都会に住んでいると、地銀は利用しないからあまり影響ない感じだけど、日本での地銀による貸し出しシェアは4割もあって、大手行と同レベル。
これは、影響がでかい。
地銀の再編の話題をよく雑誌とかで見るも、マイナーな話だなあと飛ばしていたけど、案外重要そうだ。
いつまでもマイナス金利政策を取るのは、危険だなあ。
インフレ率の目標2%なんて、10年は無理だと思うので、徐々にでもマイナス金利政策を緩和していかないとダメなんじゃないかなあ。
そう言えば、北欧でもかなり以前からマイナス金利政策を取っていたけど、銀行が苦しいという話は聞かない。
北欧銀は、
・預金に対する融資の比率が高い。自己資本比率が高い。
・資産運用商品など手数料収入を生み出す事業に重点を置いている。
・1990年代初頭の国内金融危機後の対応で、既にコスト削減を実施済み。
北欧銀の利益に対するコストの比率は40%強。イタリア、ベネルクス3国では50%を超え、ドイツでも約75%というから、歴然とした差がある。
という理由で、マイナス金利を切り抜けている。
日本の地銀も再編等でコスト削減しないと生き残れないということなのかなあ。