シェールオイルの新たな事実。

 原油価格が、昨年の6月の105ドル/バレルから、最低43ドルまで下がって、ふらふらしている。今日50ドルまで上がってきた。
この原因は、勿論シェールオイル。
シェールオイルの採算コストは、40~80ドル/バレルだと言われ、これに基づいて、あれこれ議論されてきた。

 すると、その次に、産油国の財政均衡原油価格という言葉が出てきた。
産油国は、原油だけで国家財政を賄っているので、採算コストだけで議論できない。
それで財政均衡原油価格の登場。
例えば、サウジは、生産コストは、10ドル程度だが、財政均衡原油価格は84ドル/バレルと跳ね上がる(こちら)。
それなら、シェールオイルの方が安いくらいだ。

 そしてまた、さらなる深い観点が出てきた。
石油掘削設備(リグ)の稼働数が、昨年10月のピークの1609基から2/13に1056基に3割も減少している。
ただ、このリグは油井を掘削するための物で、油井が完成すれば、そこから移動される。
つまり、リグの稼働数は、油田の開発状況を示す物。
シェールオイルの採算コスト、40~80ドル/バレルは、開発を含めたすべてのコストであって、一旦掘られた油井のオペレーティングコストは、10~20ドルだそうだ。
従って、一旦掘られた油井は、今でも十分採算が取れるのである。
ということで、今でもシェールオイルは増えているらしい。

 しかし、リグが減少している事実はあるので、タイムラグをおいて、シェールオイルの生産量は減る。
それが、6月ぐらいと見られているらしい。
6月は、米国利上げもあるし、変化点かもしれない。

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