がん治療薬「オプジーボ」の生みの親・本庶教授がノーベル賞受賞。

 京都大の本庶佑特別教授(76)が、ノーベル医学・生理学賞を受賞した。

近年の日本人・日本生まれの受賞者は、
2014年 中村修二、天野浩、赤崎勇: 物理学賞
2015年 梶田隆章: 物理学賞
    大村智: 生理学・医学賞
2016年 大隅良典: 生理学・医学賞
2017年 カズオイシグロ: 文学賞
で、今年はないのかなと思ったけど、また受賞者が出たねえ。
凄いよ。 近年では、米国に次ぐ受賞者数を出しているんじゃないかなあ。

免疫を抑制するブレーキ役のタンパク質「PD-1」を発見し、免疫学の新たな地平を切り開いた、というのが受賞理由で、ふ~んという感じだったが、この成果をがん治療薬として実用化した。 それが、「オプジーボ」。
「オプジーボ」は、凄く効くガンの薬だが、とても高価というので有名になった薬だ。
よく使われて、高価だから、日本の医療保険を破綻させる可能性があるということで、話題になっていた。
あのオプジーボの生みの親かあ。

 本庶教授の話が色々書かれていて、面白い。
「実用化には、研究室と以前から交流があった小野薬品工業(大阪)に開発を持ちかけたが、がんの免疫療法は失敗続きだった時代で断られた。 本庶さんは諦めず、米国のベンチャー企業に開発を打診。すると人の抗体の技術を持つ別のベンチャーが小野薬品に共同開発を持ちかけ、同社が方針を転換。26年に小野薬品から「オプジーボ」の商品名で発売された。PD-1の発見から実に20年が過ぎていた。」
研究で終わる研究者が多い中で、実用化にまで結びつけたのは、偉いなあ。

本庶研究室でPD-1を実際に発見した弟子の奈良先端科学技術大学院大准教授の石田靖雅さんが語る。
「意志がはっきりしていて突き進むタイプ。何をやっても一番でないと気が済まない。どんな分野でも成功した人だと思う」
「研究室のメンバーで海に行ったとき、本庶さんは到着するとすぐにシュノーケルと足ヒレをつけ、真っ先に海に飛び込んでいった。ワインが大好きで陽気に酔い、徹夜マージャンでは最後まで勝ち続けて弟子たちをうならせた。」
「ゴルフ、ボウリング、テニス、水泳と何をやらせてもうまかった」

写真で見る顔が、気骨のある人という印象を受けた。 いい意味で昔タイプの人だね。

「研究の結果、本当に人に役立つ薬ができた。自分の人生として意味があった。非常に満足しています」と語っていて、本筋の医療研究者だね。 こういう人が評価されるのは、嬉しいことだよ。

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