知名度が低いという悩みを抱える滋賀県で、近江牛や近江米などのブランド人気から、県名を「近江県」に変更する議論が起こっているそうだ(こちら)。
これには、賛成。
「おうみ」というのは、優しげで、凄く語感がいい。
滋賀県の象徴、ゆったりとした琵琶湖を連想させる。
ただ、「おうみけん」となると、途端に語感が悪くなるが。
音読み+訓読みになるからかな。
ふと気になって、なぜ滋賀という県名になったのか、調べてみたら、
滋賀の由来は、「しが〔滋賀〕(中略)シ(石)・カ(接尾語)で「石の多い所」というのが一番有力みたいだ。
一例として、有名な石山寺は、巨大な岩盤の上に建っている。
それが、明治維新期の動きのなかで、諸藩が合併して成立していた大津県の役所が、滋賀郡大津町にあったことから、滋賀県と改称したそうだ。
郡名が県名になったのは、イマイチだな。
県名には、戦国時代の地名が一番いいと思う。
藩名というのは、徳川が無理やり新しく名付けた物もあるから、良くないのも多い。
長い歴史から名付けられた地名というのは、その土地土地が醸し出す雰囲気から生まれた物が多いから、そして五感が研ぎ澄まされていた昔の人々がそれを感じ取って名付けているから、実にいい。
越後、加賀、甲斐、遠江、近江、伊勢、播磨、出雲、長門、日向、とか。
ただ、こうして並べてみると、この名前の後ろに県をつけると、途端にどれも語感が悪くなる。
県というのも変えた方がいい。
何に変えたらいいか、ちょっと思いつかないけど。