1月の貿易・経常収支が発表された。
経常収支の推移(月)
経常収支は、6か月連続の減少。
良くないねえ。 半減近い。
第一次所得収支がやっとこさプラスに転じたのはいいけど。
海外での事業の儲けが、日本の稼ぎ頭なんだから。
一方、貿易・サービス収支が大幅に赤字になった。
貿易収支の推移(月)
輸出がぐっと減った。
毎年1月は減るみたいだけど、なかなか常時プラスにはならない。
経常収支の推移(年)
2015年の年間で見ると、経常収支は大幅回復している。
経常収支 = 貿易・サービス収支 + 第一次所得収支 + 第二次所得収支
生産工場が海外移転して、貿易収支が減った分、第一次所得収支が増えて、”とんとん”ということなのだろうか?
なのに、この不景気感はなぜだろう。
企業が給料を日本の従業員ではなく、海外に支払っているからだろうか?
もうちょっと調べてみた。
第一次所得収支の内訳と貿易収支の推移(年)
第一次所得収支の内訳を「直接投資収益」「証券投資収益」「その他」とし、「貿易収支」も比較で載せた。
「証券投資収益」が大きくて、金持ちが投資で儲けているだけ。
「直接投資収益」が、海外の工場等による利益。
これも増えているけど、「直接投資収益」+「貿易収支」がトータルの生産による儲けと考えると、まだ回復しきっていないという感じかな。
それに、海外への直接投資で儲けているのは、ほとんどが大企業だろう。
結局、金持ちと大企業だけが復調したということかな。
まあ、それでも金持ちと大企業が国内で儲けた金を使ってくれたら、日本全体が復調ということになるんだろうけど。