インフレ目標2%の中身。 これでいいのかな?

 日銀は、インフレ目標2%を掲げている。
なぜ、2%なのかと言うと、他の先進国のインフレ率が2%なので、他国と価格差がつくのがよろしくないというのが、理由の一つにあると思う。

日英米の過去20年の消費者物価指数の前年同月比の平均は、それぞれ、0%、2%、2.2%だ。
日本だけ異常に低い。
失われた20年と揶揄される原因。

 しかし、消費者物価指数の上昇の中身と言うと、
東京の地下鉄は初乗りが6%上昇、ロンドンの地下鉄は初乗りが308%上昇、ニューヨークの地下鉄は初乗りが83%上昇した。
観光施設の料金はというと、日本で10~20%、英国で~200%、米国でも~200%だ。
外食価格も、日本で~20%、英米で~200%だ。
しかし、家電製品はグローバル化のおかげで、値下げしているくらいだ。

 ということは、工業製品の物価は変わらず、その他のサービスの料金が上がっているということ。
それも2%を遥かに超える、20%とか200%という幅で。
こっちの方がむしろ異常。

 人件費の占める割合の高い商売が、物価上昇が激しいということなんだろうけど。

 物の価値が上がってくれないと、投資という商売が成り立たないという気はする。
だから、インフレ目標2%も妥当なんだろうけど、サービス料金だけ異常に上昇する世界と言うのもおかしな気がするなあ。

 

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コメント

  1. あか より:

    インフレターゲットって毎年2%ですよ?
    まさかわかってないとか?

    • 月灯り 探歩 より:

      勿論、わかってますよ。
      毎年2%で、20年で50%弱アップになる。
      その他のサービスの料金は、50%をかなり上回るアップをしているということ。
      このいびつさを問題視している、大丈夫かなと。

  2. deefe より:

    インフレの計算をサービス業よりにすべきだという主張ですか?
    外国もそうなら日本もそうしないと比較できないのですべきかと思いますが、日本だけ別の計算方法でやるとまずいようにも思います。