ID先進国インドでは、マイナンバーに指紋まで登録されている。

 インドでは2016年、モディ 首相が最高額の1000ルピー札(約1700円)と2番目に高額な500ルピー札を約4時間後に廃止すると突然宣言。 銀行に長蛇の列ができるなど混乱が生じたことがあった。

 さすが、途上国は無茶やるなと見ていたのだが、その後、小さな売店とかでさえ現金決済ではなく、スマートフォンなどを使ったモバイル決済がなされているのをテレビで見て、驚いたことがある。
小さな売店とかでさえ初期投資の必要な電子決済端末を導入してるんだから、やればできるんだねえ。
そして、即座に支払いできるため、客の回転率が高くなり、かえって儲かるようになったと、店主が喜んでいたのが印象的だった。
日本は、お財布ケータイとか言われる端末しか使えないけど、本当はアプリで簡単に出来るはず。
もっと電子決済できるようにすべきと思ったなあ。

 そして、もっと驚いたことに、インドではさらに進化しているのだ。
今では、モバイル支払いすら受け付けてくれず、専用の機械に親指をかざすだけで、支払いが済むのだ。

 インド政府は2010年から、「アーダール・ナンバー」と呼ばれる国民IDを発行し、個人識別や身分証明を可能にした。
同時に顔写真、両手の全ての指紋、虹彩といった生体情報も登録したそうだ。
これが凄い。
指紋まで登録したら、犯罪捜査がどれだけやりやすいか。
日本なら、人権侵害と騒ぎ立てられるだろう。 
日本では、マイナンバーカードでさえ、なかなか持とうとしないんだから。
途上国は、こういう無茶ができるのが、いいところでもあるな。

 実際、登録人数が10億人を突破、成人に限れば、93%の国民が登録したそうだ。
一応、強制じゃないんだね。

 インドのように国民ID、銀行口座番号、携帯電話番号、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サー ビス) ID、生体情報などをひも付けて決済などに使用する動きは「IDペイメント」と呼ばれ、さまざまな国に広がっているそうだ。
さすがに、これだけ情報を一つに集めすぎると、危険だ。
しかし、カードなんか止めて、国民IDと指紋を結び付けるのは、いいと思う。
盗まれることがないからねえ。

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