将棋の朝日杯本戦トーナメントが行われた。
ベスト8、ベスト4を賭けた戦いが1日に連戦で。
そこに藤井聡太四段が登場。
1試合目は、澤田真吾六段にわずか54手で圧勝。
そして2試合目に佐藤天彦名人との初手合い。
振り駒で、佐藤名人が後手。
そして、横歩取りの戦型になった。
佐藤名人は、横歩取りで名人になったと言われるほどの横歩の使い手。
一方、藤井四段は、横歩取りが苦手。 今までの負けは横歩取りが多い。
さすがに苦しいかと思ったのだが。
解説を聞いている感じでは、出だしはさすが天彦名人、藤井四段が揺さぶられている感じだったが、飛車を▲五6に回ってからは、藤井四段が序盤を制する感じになった。
凄い。 百戦錬磨の天彦名人の横歩に序盤で優勢に立つなんて。
右辺で優位を築き、飛車を殺すかと思いきや、それを梃に盤面全体で優勢を築きに行った。
天彦名人もさすがの手管で交わそうとするのだが、仕留められた。
じわりじわりと優勢を築き、広げて、途中相手の好手にも正確に対応して、勝ったという感じ。
凄い。 実力勝ちを感じさせた。
成長のスピードが速すぎるよ。
これで、次戦は羽生竜王。
羽生竜王も絶体絶命のピンチを凌いで逆転勝ちで勝ち上がってきた。
初の公式戦なので、面白い戦いになりそう。
羽生竜王の伝説は、1985年12月(当時中学3年生)にプロ入りして、4年目の1988年度にNHK杯で4人の名人経験者(大山康晴・加藤一二三・谷川浩司・中原誠)を破って優勝したのに始まった。
もし、藤井四段が、佐藤天彦名人・羽生竜王・決勝で菅井王位or渡辺棋王or久保王将に勝って優勝しようものなら、羽生伝説誕生に匹敵する、いや上回る伝説が誕生することになるよ。
持った者同士の戦い、どちらに軍配が上がるのか?
天は新しいものを好みそうなきもするが。
ワクワクするなあ。