祝! 羽生善治棋聖、竜王奪取で永世七冠達成。

 羽生善治棋聖が、渡辺竜王に挑戦する第30期竜王戦7番勝負を3勝1敗で王手をかけた第5局を見ていた。
ニコニコとAbemaTVの両方で交互に。

 いや~、歴史的瞬間を見れた。
2008年にも、永世七冠を賭けて、渡辺竜王に挑戦していたが、3連勝4連敗と劇的な結果で敗退していた。
その時は、NHK-BSで放映していて、録画して見ていた。
あの時は、ショックだった。
3連勝4連敗という結果もだけれど、ここぞという戦いには、そして激戦になればなるほど、必ず勝つというイメージだったので。

 今回は、羽生棋聖には珍しく、万全の態勢で臨んだ感がある。
2連勝で迎えた第3局、わざと負けたと思う。 正確には負けても良いという姿勢だったと思う。
ゴキゲン中飛車の採用はまだいいとして、渡辺竜王得意の相穴熊にしたのは、そういう意味だったと思う。
3連勝すると、次の1局に負けると、昔の4連敗の流れになりかねない。
負けたとしても、それを避けたんだと思う。
ま、勝っても、相手得意の穴熊での勝ちだから、精神的ダメージを与えることが出来る。
普段なら、ここまでしないけど、今回は負けられない戦いだったから、そうしたと思う。

 あと、積極的な攻めが目立った。 必ず、自分から仕掛けていた。
そして、攻め倒していた。 だから、圧倒したシリーズだったと思う。
また、結構準備していた手があったように見えた。
第5局の、4五銀なんか無理な早攻めに見えたけど、成立したからねえ。
そして、鮮やかな決めてを見せてくれた。

羽生棋聖先手で、8四香。
後手の飛車の縦の利きを遮られるだけでなく、タダで香を取ると、詰められる。
また、ほっておいても、香の存在で詰ませられる。
1粒で3度おいしい、作ったような手。
こういう手が現れる所が、羽生将棋の芸術的とも言える凄さで、皆が惚れる所。
ここで、この美しい場面で、渡辺竜王は投了するかと思ったけど、続けて、少し棋譜を汚したな。

 これで、羽生は永世竜王の資格(通算7期)を獲得。今年設立された新タイトル「叡王」を除く7大タイトル全ての永世称号を持つ史上初の永世7冠を達成した。

( 永世称号の条件) : (羽生善治の実績)
・永世名人 通算5期  : 通算9期
・永世王将 通算10期  : 通算12期
・永世竜王 連続5期または通算7期  : 通算7期
・永世王位 連続5期または通算10期  : 通算18期
・名誉王座 連続5期または通算10期  : 通算24期
・永世棋王 連続5期  : 連続12期、通算13期
・永世棋聖 通算5期  :  通算16期

 最後に、正義は勝つ、というのもあった。
三浦九段誣告事件は、自分も記事に書いたけど、完全に騙された。
あれだけ、嘘の事実がさも正しいかのように出てくると、騙される。
今では、何が真実だったかは、大体推測が付いている。
まあ、アガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」みたいなものだったと考えている。

 そうそう、羽生竜王の会見で、最初の読売の記者・田中氏がとんでもない偉そうな口ぶりで質問していた。
なるほど~、こいつもかと思ったね。

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