中国の外貨準備高が急減している記事を読んでいて、外貨準備高の意味がわかってきた。
外貨準備高は、多けりゃいい、というもんではないようだ。
多いと金持ちみたいで、安心感があるのだが。
国際収支で黒字になると、外貨が国内に溜まる。
民間企業が儲けている分である。
その一部を政府が円で買い上げた分が、外貨準備高となる。
ちなみにその円は、政府短期証券を発行して市場から得ている。
外貨が溜まると、円高になるのだが、外貨準備で米国国債を買うと、円高を抑えることができる。
外貨準備は、対外債務の返済、輸入代金の決済のほか、自国通貨の為替レートの急変動を防ぎ貿易等の国際取引を円滑にするのが目的であって、それ以外は役に立たない。
まあ、利子は稼いでくれるが。
従って、「外貨準備保有高/輸入額」は輸入の3ヶ月分以上、「外貨準備保有高/短期債務残高」は1年分相当がベンチマークとして使用されている。
日本は、1年半分(2007年)とかなり過大となっている。
日本は、本当なら減らしたいところだけど、米国国債を売ると、円高ドル安になるので、痛し痒し。
ちなみに、日本は東北大震災のあった2011年に為替介入を結構しているようだ。
このへんの話は、調べれば色々面白そうだが、きりがないので、このあたりで。